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	<title>人工言語学Wiki - 利用者の投稿記録 [ja]</title>
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	<updated>2026-07-28T14:54:38Z</updated>
	<subtitle>利用者の投稿記録</subtitle>
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		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E6%95%99%E8%82%B2%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E5%AD%97&amp;diff=2331</id>
		<title>教育ローマ字</title>
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		<updated>2026-07-27T16:35:25Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;教育ローマ字は教ロと呼ばれる人物によって2018年から研究・開発が行われている日本語のローマ字化方案およびそれを支える文法理論である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 目的 ==&lt;br /&gt;
教育ローマ字は日本語教育への応用を目指して研究開発が行われている。モチベーションはおよそ以下の3点に要約することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 日本語学習者の多くがローマ字入力を学んでいないという現実に対する問題意識&lt;br /&gt;
* 同様に、アクセントやイントネーションに関する指導がほとんど行われていないということに対する問題意識&lt;br /&gt;
* （日本語教育に限定されないが）統語的境界が教えられていないか、恣意的に不合理な分析が与えられており、一般に自然言語は不規則であると言わしめる状態になっていることに対する問題意識&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらのことから、綴りを見て学習者がPCやスマホで入力すべきキーを容易に推測できるようにすること、アクセントとイントネーションをわかりやすく表示できるようにすること、および演繹的な文法体系を示し綴りから統語的単位がよく見えるようにすることがこの順で優先事項とされている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== リンク ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [https://nihongotopics.github.io/Kyouro/ 公式サイト]&lt;br /&gt;
* [https://spokenjapanese.wordpress.com/ ブログ]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E6%95%99%E8%82%B2%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E5%AD%97&amp;diff=2330</id>
		<title>教育ローマ字</title>
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		<updated>2026-07-27T16:26:30Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: ページの作成:「教育ローマ字は教ロと呼ばれる人物によって2018年から研究・開発が行われている日本語のローマ字化方案およびそれを支える文法理論である。  == 目的 == 教育ローマ字は日本語教育への応用を目指して研究開発が行われている。モチベーションはおよそ以下の3点に要約することができる。  * 日本語学習者の多くがローマ字入力を学んでいないとい…」&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;教育ローマ字は教ロと呼ばれる人物によって2018年から研究・開発が行われている日本語のローマ字化方案およびそれを支える文法理論である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 目的 ==&lt;br /&gt;
教育ローマ字は日本語教育への応用を目指して研究開発が行われている。モチベーションはおよそ以下の3点に要約することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 日本語学習者の多くがローマ字入力を学んでいないという現実に対する問題意識&lt;br /&gt;
* 同様に、アクセントやイントネーションに関する指導がほとんど行われていないということに対する問題意識&lt;br /&gt;
* （日本語教育に限定されないが）統語的境界が教えられていないか、恣意的に不合理な分析が与えられており、一般に自然言語は不規則であると言わしめる状態になっていることに対する問題意識&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらのことから、綴りを見て学習者がPCやスマホで入力すべきキーを容易に推測できるようにすること、アクセントとイントネーションをわかりやすく表示できるようにすること、および演繹的な文法体系を示し綴りから統語的単位がよく見えるようにすることがこの順で優先事項とされている。&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2329</id>
		<title>音韻論</title>
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		<updated>2026-07-27T14:55:57Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: 将来作成する価値があると思われる項目へのリンクを追加しました&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;文法には語や形態素といったある程度長い音の連続的なまとまりを単位とした[[統語論]]や[[形態論]]があるのと同時に、母音や子音といった極めて短い時間的長さを占める小さな音の単位（およびその他の発音の構成要素）を対象とする部分もある。後者、あるいは後者を対象とする研究は&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;と呼ばれる。この極めて短い音の単位のことを分節という。言語音の物理的および聴覚的特徴その他の様々な側面を研究する[[音声学]]に対し、音韻論では言語においてどのような条件でどの分節が文中のどこに現れることができるかが研究される。語や形態素といった中間的な単位における分節の出現条件等が議論の対象となることもあれば、特定言語におけるある分節のより本質的な特徴を見極めようとしたり、文全体における分節の配列を研究することもある。[[比較言語学]]における音韻論では発音の通時的変化が議論される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
さまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で対象言語の特徴を示す分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。[[記述文法]]では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立はVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creaky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に[[記述言語学]]では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |– back&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |+ back&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|i&lt;br /&gt;
|y&lt;br /&gt;
|ɯ&lt;br /&gt;
|u&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|e&lt;br /&gt;
|ø&lt;br /&gt;
|ɤ&lt;br /&gt;
|o&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
| + low&lt;br /&gt;
|æ&lt;br /&gt;
|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、喉頭、咽頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、喉頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&amp;lt;!-- もっとも、素性を分類する際は、[± continuant] は Manner feature の一つとされる一方、[± sonorant] は Major class feature として他の組成とともに分類されるのが一般的である。しかしいずれにせよこれらの素性が何らかの意味で調音方法に関連していることは確かである。 --&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|p&lt;br /&gt;
|f&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|m&lt;br /&gt;
|w&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;有声性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± voice] が最もよく知られている。これはVOTに関する素性だが、具体的にどのような条件でどのようなVOTの値にこの素性が対応すべきかはよくわからない。ただし、[+ voice] は [– voice] に比べ、他の条件が同じならば VOT の値が小さいということは常識である。VOTの対立自体は常に [± voice] の2値で表し3種類以上の喉頭対立が存在する言語においては他の素性を活用する理論もある。文献によっては [± voice] と同時に [± aspirate] を設定し、伝統的な「&#039;&#039;&#039;有声音・無声音&#039;&#039;&#039;」と「&#039;&#039;&#039;有気音・無気音&#039;&#039;&#039;」の対立をそのまま再現できるようにしているものもある。VOTの対立がちょうど2値であれば必ず [± voice] がそれに対応するとは限らず、喉頭対立がちょうど2値であるとされるアメリカ英語においても、[± voice] とは別に設定する [± tense] などの素性でその本質を捉えようとする立場もよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;鼻音性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± nasal] がよく知られている。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。Element theory では、鼻音に直接対応する素性はなく有声性と鼻音性はそれぞれ同じ要素の実現形の一つであると主張されることもある。&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
多くの言語においてピッチは文レベルの意味の表示に使われるが、ピッチを語彙的な弁別にも用いる言語もある。そのような言語の一部は声調言語と呼ばれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声調言語はピッチに関する情報が音節などの何らかの韻律単位に対して与えられる形で記述されることが多い。かつては分節の弁別素性の一つとしてピッチに関する表示を行うことも試みられたが、少なくとも現在では主流のやり方ではない。&#039;&#039;&#039;声調&#039;&#039;&#039;という言葉はそのような語彙弁別的なピッチに関する情報や弁別素性に関する区分を指して広く用いられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声調は分節の弁別素性のようにブラケットで囲ったラベルにプラスやマイナスの符号をつけることで示されることは多くなく、各値についてHやLといった専用の記号を割り当てて示すことが多い。例えば、音節に声調が与えられる言語で、3音節の単語の声調を示す場合、HLL や LLH などといった表示が可能である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
分節音における場合と同様、声調に関しても完全に合意された弁別素性の体系は存在しない。言語によっては声調の記号はHとLだけで良い場合もあるが、音節ごとに静的な高さの値だけでなく、高さがどのように変化するかが弁別される中国語やベトナム語のような言語もある。それが付与される単位について高さの段階だけを示す種類の声調を段階声調といい、それに対してその単位の内部におけるピッチ変化を示す種類の声調を曲線声調と呼ぶことがある。&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2328</id>
		<title>音韻論</title>
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		<updated>2026-07-27T14:21:30Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;文法には語や形態素といったある程度長い音の連続的なまとまりを単位とした[[統語論]]や[[形態論]]があるのと同時に、母音や子音といった極めて短い時間的長さを占める小さな音の単位（およびその他の発音の構成要素）を対象とする部分もある。後者、あるいは後者を対象とする研究は&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;と呼ばれる。この極めて短い音の単位のことを分節という。言語音の物理的および聴覚的特徴その他の様々な側面を研究する[[音声学]]に対し、音韻論では言語においてどのような条件でどの分節が文中のどこに現れることができるかが研究される。語や形態素といった中間的な単位における分節の出現条件等が議論の対象となることもあれば、特定言語におけるある分節のより本質的な特徴を見極めようとしたり、文全体における分節の配列を研究することもある。比較言語学における音韻論では発音の通時的変化が議論される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で対象言語の特徴を示す分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立はVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creaky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |– back&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |+ back&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|i&lt;br /&gt;
|y&lt;br /&gt;
|ɯ&lt;br /&gt;
|u&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|e&lt;br /&gt;
|ø&lt;br /&gt;
|ɤ&lt;br /&gt;
|o&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
| + low&lt;br /&gt;
|æ&lt;br /&gt;
|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、喉頭、咽頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、喉頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&amp;lt;!-- もっとも、素性を分類する際は、[± continuant] は Manner feature の一つとされる一方、[± sonorant] は Major class feature として他の組成とともに分類されるのが一般的である。しかしいずれにせよこれらの素性が何らかの意味で調音方法に関連していることは確かである。 --&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|p&lt;br /&gt;
|f&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|m&lt;br /&gt;
|w&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;有声性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± voice] が最もよく知られている。これはVOTに関する素性だが、具体的にどのような条件でどのようなVOTの値にこの素性が対応すべきかはよくわからない。ただし、[+ voice] は [– voice] に比べ、他の条件が同じならば VOT の値が小さいということは常識である。VOTの対立自体は常に [± voice] の2値で表し3種類以上の喉頭対立が存在する言語においては他の素性を活用する理論もある。文献によっては [± voice] と同時に [± aspirate] を設定し、伝統的な「&#039;&#039;&#039;有声音・無声音&#039;&#039;&#039;」と「&#039;&#039;&#039;有気音・無気音&#039;&#039;&#039;」の対立をそのまま再現できるようにしているものもある。VOTの対立がちょうど2値であれば必ず [± voice] がそれに対応するとは限らず、喉頭対立がちょうど2値であるとされるアメリカ英語においても、[± voice] とは別に設定する [± tense] などの素性でその本質を捉えようとする立場もよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;鼻音性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± nasal] がよく知られている。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。Element theory では、鼻音に直接対応する素性はなく有声性と鼻音性はそれぞれ同じ要素の実現形の一つであると主張されることもある。&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
多くの言語においてピッチは文レベルの意味の表示に使われるが、ピッチを語彙的な弁別にも用いる言語もある。そのような言語の一部は声調言語と呼ばれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声調言語はピッチに関する情報が音節などの何らかの韻律単位に対して与えられる形で記述されることが多い。かつては分節の弁別素性の一つとしてピッチに関する表示を行うことも試みられたが、少なくとも現在では主流のやり方ではない。&#039;&#039;&#039;声調&#039;&#039;&#039;という言葉はそのような語彙弁別的なピッチに関する情報や弁別素性に関する区分を指して広く用いられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声調は分節の弁別素性のようにブラケットで囲ったラベルにプラスやマイナスの符号をつけることで示されることは多くなく、各値についてHやLといった専用の記号を割り当てて示すことが多い。例えば、音節に声調が与えられる言語で、3音節の単語の声調を示す場合、HLL や LLH などといった表示が可能である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
分節音における場合と同様、声調に関しても完全に合意された弁別素性の体系は存在しない。言語によっては声調の記号はHとLだけで良い場合もあるが、音節ごとに静的な高さの値だけでなく、高さがどのように変化するかが弁別される中国語やベトナム語のような言語もある。それが付与される単位について高さの段階だけを示す種類の声調を段階声調といい、それに対してその単位の内部におけるピッチ変化を示す種類の声調を曲線声調と呼ぶことがある。&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2323</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2323"/>
		<updated>2026-07-26T21:33:39Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: /* その他 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;文法には語や形態素といったある程度長い音の連続的なまとまりを単位とした[[統語論]]や[[形態論]]があるのと同時に、母音や子音といった極めて短い時間的長さを占める小さな音の単位（およびその他の発音の構成要素）を対象とする部分もある。後者、あるいは後者を対象とする研究は&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;と呼ばれる。この極めて短い音の単位のことを分節という。言語音の物理的および聴覚的特徴その他の様々な側面を研究する[[音声学]]に対し、音韻論では言語においてどのような条件でどの分節が文中のどこに現れることができるかが研究される。語や形態素といった中間的な単位における分節の出現条件等が議論の対象となることもあれば、特定言語におけるある分節のより本質的な特徴を見極めようとしたり、文全体における分節の配列を研究することもある。比較言語学における音韻論では発音の通時的変化が議論される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で対象言語の特徴を示す分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立はVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creaky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |– back&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |+ back&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|i&lt;br /&gt;
|y&lt;br /&gt;
|ɯ&lt;br /&gt;
|u&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|e&lt;br /&gt;
|ø&lt;br /&gt;
|ɤ&lt;br /&gt;
|o&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
| + low&lt;br /&gt;
|æ&lt;br /&gt;
|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、喉頭、咽頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、喉頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&amp;lt;!-- もっとも、素性を分類する際は、[± continuant] は Manner feature の一つとされる一方、[± sonorant] は Major class feature として他の組成とともに分類されるのが一般的である。しかしいずれにせよこれらの素性が何らかの意味で調音方法に関連していることは確かである。 --&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|p&lt;br /&gt;
|f&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|m&lt;br /&gt;
|w&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;有声性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± voice] が最もよく知られている。これはVOTに関する素性だが、具体的にどのような条件でどのようなVOTの値にこの素性が対応すべきかはよくわからない。ただし、[+ voice] は [– voice] に比べ、他の条件が同じならば VOT の値が小さいということは常識である。VOTの対立自体は常に [± voice] の2値で表し3種類以上の喉頭対立が存在する言語においては他の素性を活用する理論もある。文献によっては [± voice] と同時に [± aspirate] を設定し、伝統的な「&#039;&#039;&#039;有声音・無声音&#039;&#039;&#039;」と「&#039;&#039;&#039;有気音・無気音&#039;&#039;&#039;」の対立をそのまま再現できるようにしているものもある。VOTの対立がちょうど2値であれば必ず [± voice] がそれに対応するとは限らず、喉頭対立がちょうど2値であるとされるアメリカ英語においても、[± voice] とは別に設定する [± tense] などの素性でその本質を捉えようとする立場もよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;鼻音性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± nasal] がよく知られている。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。Element theory では、鼻音に直接対応する素性はなく有声性と鼻音性はそれぞれ同じ要素の実現形の一つであると主張されることもある。&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
多くの言語においてピッチは文レベルの意味の表示に使われるが、ピッチを語彙的な弁別にも用いる言語もある。そのような言語の一部は声調言語と呼ばれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声調言語はピッチに関する情報が音節などの何らかの韻律単位に対して与えられる形で記述されることが多い。かつては分節の弁別素性の一つとしてピッチに関する表示を行うことも試みられたが、少なくとも現在では主流のやり方ではない。&#039;&#039;&#039;声調&#039;&#039;&#039;という言葉はそのような語彙弁別的なピッチに関する情報や弁別素性に関する区分を指して広く用いられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声調は分節の弁別素性のようにブラケットで囲ったラベルにプラスやマイナスの符号をつけることで示されることは多くなく、各値についてHやLといった専用の記号を割り当てて示すことが多い。例えば、音節に声調が与えられる言語で、3音節の単語の声調を示す場合、HLL や LLH などといった表示が可能である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
分節音における場合と同様、声調に関しても完全に合意された弁別素性の体系は存在しない。言語によっては声調の記号はHとLだけで良い場合もあるが、音節ごとに静的な高さの値だけでなく、高さがどのように変化するかが弁別される中国語やベトナム語のような言語もある。それが付与される単位について高さの段階だけを示す種類の声調を段階声調といい、それに対してその単位の内部におけるピッチ変化を示す種類の声調を曲線声調と呼ぶことがある。&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2322</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2322"/>
		<updated>2026-07-26T18:14:40Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;文法には語や形態素といったある程度長い音の連続的なまとまりを単位とした[[統語論]]や[[形態論]]があるのと同時に、母音や子音といった極めて短い時間的長さを占める小さな音の単位（およびその他の発音の構成要素）を対象とする部分もある。後者、あるいは後者を対象とする研究は&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;と呼ばれる。この極めて短い音の単位のことを分節という。言語音の物理的および聴覚的特徴その他の様々な側面を研究する[[音声学]]に対し、音韻論では言語においてどのような条件でどの分節が文中のどこに現れることができるかが研究される。語や形態素といった中間的な単位における分節の出現条件等が議論の対象となることもあれば、特定言語におけるある分節のより本質的な特徴を見極めようとしたり、文全体における分節の配列を研究することもある。比較言語学における音韻論では発音の通時的変化が議論される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で対象言語の特徴を示す分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立はVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creaky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
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|æ&lt;br /&gt;
|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、喉頭、咽頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、喉頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&amp;lt;!-- もっとも、素性を分類する際は、[± continuant] は Manner feature の一つとされる一方、[± sonorant] は Major class feature として他の組成とともに分類されるのが一般的である。しかしいずれにせよこれらの素性が何らかの意味で調音方法に関連していることは確かである。 --&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|p&lt;br /&gt;
|f&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|m&lt;br /&gt;
|w&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;有声性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± voice] が最もよく知られている。これはVOTに関する素性だが、具体的にどのような条件でどのようなVOTの値にこの素性が対応すべきかはよくわからない。ただし、[+ voice] は [– voice] に比べ、他の条件が同じならば VOT の値が小さいということは常識である。VOTの対立自体は常に [± voice] の2値で表し3種類以上の喉頭対立が存在する言語においては他の素性を活用する理論もある。文献によっては [± voice] と同時に [± aspirate] を設定し、伝統的な「&#039;&#039;&#039;有声音・無声音&#039;&#039;&#039;」と「&#039;&#039;&#039;有気音・無気音&#039;&#039;&#039;」の対立をそのまま再現できるようにしているものもある。VOTの対立がちょうど2値であれば必ず [± voice] がそれに対応するとは限らず、喉頭対立がちょうど2値であるとされるアメリカ英語においても、[± voice] とは別に設定する [± tense] などの素性でその本質を捉えようとする立場もよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;鼻音性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± nasal] がよく知られている。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。Element theory では、鼻音に直接対応する素性はなく有声性と鼻音性はそれぞれ同じ要素の実現形の一つであると主張されることもある。&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2321</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2321"/>
		<updated>2026-07-26T17:56:45Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;文法には語や形態素といったある程度長い音の連続的なまとまりを単位とした[[統語論]]や[[形態論]]があるのと同時に、母音や子音といった極めて短い時間的長さを占める小さな音の単位（およびその他の発音の構成要素）を対象とする部分もある。後者、あるいは後者を対象とする研究は&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;と呼ばれる。この極めて短い音の単位のことを分節という。言語音の物理的および聴覚的特徴その他の様々な側面を研究する[[音声学]]に対し、音韻論では言語においてどのような条件でどの分節が文中のどこに現れることができるかが研究される。語や形態素といった中間的な単位における分節の出現条件等が議論の対象となることもあれば、特定言語におけるある分節のより本質的な特徴を見極めようとしたり、文全体における分節の配列を研究することもある。比較言語学における音韻論では発音の通時的変化が議論される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で対象言語の特徴を示す分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立はVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creaky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |– back&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |+ back&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|i&lt;br /&gt;
|y&lt;br /&gt;
|ɯ&lt;br /&gt;
|u&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|e&lt;br /&gt;
|ø&lt;br /&gt;
|ɤ&lt;br /&gt;
|o&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
| + low&lt;br /&gt;
|æ&lt;br /&gt;
|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、喉頭、咽頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、喉頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&amp;lt;!-- もっとも、素性を分類する際は、[± continuant] は Manner feature の一つとされる一方、[± sonorant] は Major class feature として他の組成とともに分類されるのが一般的である。しかしいずれにせよこれらの素性が何らかの意味で調音方法に関連していることは確かである。 --&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|p&lt;br /&gt;
|f&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|m&lt;br /&gt;
|w&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;有声性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± voice] が最もよく知られている。これはVOTに関する素性だが、具体的にどのような条件でどのようなVOTの値にこの素性が対応すべきかはよくわからない。ただし、[+ voice] は [– voice] に比べ、他の条件が同じならば VOT の値が小さいということは常識である。VOTの対立自体は常に [± voice] の2値で表し、3種類以上の喉頭対立が存在する言語においては他の素性を活用する理論もある。文献によっては [± voice] と同時に [± aspirate] を設定し、伝統的な「&#039;&#039;&#039;有声音・無声音&#039;&#039;&#039;」と「&#039;&#039;&#039;有気音・無気音&#039;&#039;&#039;」の対立をそのまま再現できるようにしているものもある。VOTの対立がちょうど2値であれば必ず [± voice] がそれに対応するとは限らず、伝統的に喉頭対立がちょうど2値であるアメリカ英語においても、[± voice] とは別に設定する [± tense] などの素性でその本質を捉えようとする立場もよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;鼻音性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± nasal] がよく知られている。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。Element theory では、鼻音に直接対応する素性はなく有声性と鼻音性はそれぞれ同じ要素の実現形の一つであると主張されることもある。&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2320</id>
		<title>音韻論</title>
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		<updated>2026-07-26T15:55:37Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;文法には語や形態素といったある程度長い音の連続的なまとまりを単位とした[[統語論]]や[[形態論]]があるのと同時に、母音や子音といった極めて短い時間的長さを占める小さな音の単位（およびその他の発音の構成要素）を対象とする部分もある。後者、あるいは後者を対象とする研究は&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;と呼ばれる。この極めて短い音の単位のことを分節という。言語音の物理的および聴覚的特徴その他の様々な側面を研究する[[音声学]]に対し、音韻論では言語においてどのような条件でどの分節が文中のどこに現れることができるかが研究される。語や形態素といった中間的な単位における分節の出現条件等が議論の対象となることもあれば、特定言語におけるある分節のより本質的な特徴を見極めようとしたり、文全体における分節の配列を研究することもある。比較言語学における音韻論では発音の通時的変化が議論される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立はVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creaky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |– back&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |+ back&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|i&lt;br /&gt;
|y&lt;br /&gt;
|ɯ&lt;br /&gt;
|u&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|e&lt;br /&gt;
|ø&lt;br /&gt;
|ɤ&lt;br /&gt;
|o&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
| + low&lt;br /&gt;
|æ&lt;br /&gt;
|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、喉頭、咽頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、喉頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&amp;lt;!-- もっとも、素性を分類する際は、[± continuant] は Manner feature の一つとされる一方、[± sonorant] は Major class feature として他の組成とともに分類されるのが一般的である。しかしいずれにせよこれらの素性が何らかの意味で調音方法に関連していることは確かである。 --&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|p&lt;br /&gt;
|f&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|m&lt;br /&gt;
|w&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;有声性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± voice] が最もよく知られている。これはVOTに関する素性だが、具体的にどのような条件でどのようなVOTの値にこの素性が対応すべきかはよくわからない。ただし、[+ voice] は [– voice] に比べ、他の条件が同じならば VOT の値が小さいということは常識である。VOTの対立自体は常に [± voice] の2値で表し、3種類以上の喉頭対立が存在する言語においては他の素性を活用する理論もある。文献によっては [± voice] と同時に [± aspirate] を設定し、伝統的な「&#039;&#039;&#039;有声音・無声音&#039;&#039;&#039;」と「&#039;&#039;&#039;有気音・無気音&#039;&#039;&#039;」の対立をそのまま再現できるようにしているものもある。VOTの対立がちょうど2値であれば必ず [± voice] がそれに対応するとは限らず、伝統的に喉頭対立がちょうど2値であるアメリカ英語においても、[± voice] とは別に設定する [± tense] などの素性でその本質を捉えようとする立場もよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;鼻音性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± nasal] がよく知られている。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。Element theory では、鼻音に直接対応する素性はなく有声性と鼻音性はそれぞれ同じ要素の実現形の一つであると主張されることもある。&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2319</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2319"/>
		<updated>2026-07-26T15:28:38Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;文法には語や形態素といったある程度長い音の連続的なまとまりを単位とした[[統語論]]や[[形態論]]があるのと同時に、母音や子音といった極めて短い時間的長さを占める小さな音の単位（およびその他の発音の構成要素）を対象とする部分もある。後者、あるいは後者を対象とする研究は&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;と呼ばれる。この極めて短い音の単位のことを分節という。言語音の物理的および聴覚的特徴その他の様々な側面を研究する[[音声学]]に対し、音韻論では言語においてどのような条件でどの分節が文中のどこに現れることができるかが研究される。語や形態素といった中間的な単位における分節の出現条件等が議論の対象となることもあれば、特定言語におけるある分節のより本質的な特徴を見極めようとしたり、文全体における分節の配列を研究することもある。比較言語学における音韻論では発音の通時的変化が議論される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
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|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、喉頭、咽頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、喉頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&amp;lt;!-- もっとも、素性を分類する際は、[± continuant] は Manner feature の一つとされる一方、[± sonorant] は Major class feature として他の組成とともに分類されるのが一般的である。しかしいずれにせよこれらの素性が何らかの意味で調音方法に関連していることは確かである。 --&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|p&lt;br /&gt;
|f&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|m&lt;br /&gt;
|w&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;有声性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± voice] が最もよく知られている。これはVOTに関する素性だが、具体的にどのような条件でどのようなVOTの値にこの素性が対応すべきかはよくわからない。ただし、[+ voice] は [– voice] に比べ、他の条件が同じならば VOT の値が小さいということは常識である。VOTの対立自体は常に [± voice] の2値で表し、3種類以上の喉頭対立が存在する言語においては他の素性を活用する理論もある。文献によっては [± voice] と同時に [± aspirate] を設定し、伝統的な「&#039;&#039;&#039;有声音・無声音&#039;&#039;&#039;」と「&#039;&#039;&#039;有気音・無気音&#039;&#039;&#039;」の対立をそのまま再現できるようにしているものもある。VOTの対立がちょうど2値であれば必ず [± voice] がそれに対応するとは限らず、伝統的に喉頭対立がちょうど2値であるアメリカ英語においても、[± voice] とは別に設定する [± tense] などの素性でその本質を捉えようとする立場もよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;鼻音性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± nasal] がよく知られている。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。Element theory では、鼻音に直接対応する素性はなく有声性と鼻音性はそれぞれ同じ要素の実現形の一つであると主張されることもある。&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2318</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2318"/>
		<updated>2026-07-26T15:05:19Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;文法には語や形態素といったある程度長い音の連続的なまとまりを単位とした[[統語論]]や[[形態論]]があるのと同時に、母音や子音といった極めて短い時間的長さを占める小さな音の単位（およびその他の発音の構成要素）を対象とする部分もある。後者、あるいは後者を対象とする研究は&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;と呼ばれる。この極めて短い音の単位のことを分節という。言語音の物理的および聴覚的特徴その他の様々な側面を研究する[[音声学]]に対し、音韻論では言語においてどのような条件でどの分節が文中のどこに現れることができるかが研究される。語や形態素といった中間的な単位における分節の出現条件等が議論の対象となることもあれば、特定言語におけるある分節のより本質的な特徴を見極めようとしたり、文全体における分節の配列を研究することもある。比較言語学における音韻論では発音の通時的変化が議論される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |– back&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |+ back&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|i&lt;br /&gt;
|y&lt;br /&gt;
|ɯ&lt;br /&gt;
|u&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|e&lt;br /&gt;
|ø&lt;br /&gt;
|ɤ&lt;br /&gt;
|o&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
| + low&lt;br /&gt;
|æ&lt;br /&gt;
|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、喉頭、咽頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、喉頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&amp;lt;!-- もっとも、素性を分類する際は、[± continuant] は Manner feature の一つとされる一方、[± sonorant] は Major class feature として他の組成とともに分類されるのが一般的である。しかしいずれにせよこれらの素性が何らかの意味で調音方法に関連していることは確かである。 --&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|p&lt;br /&gt;
|f&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|m&lt;br /&gt;
|w&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;有声性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± voice] が最もよく知られている。これはVOTに関する素性だが、具体的にどのような条件でどのようなVOTの値にこの素性が対応すべきかはよくわからない。ただし、[+ voice] は [– voice] に比べ、他の条件が同じならば VOT の値が小さいということは常識である。VOTの対立自体は常に [± voice] の2値で表し、3種類以上の喉頭対立が存在する言語においては他の素性を活用する理論もある。文献によっては [± voice] と同時に [± aspirate] を設定し、伝統的な「&#039;&#039;&#039;有声音・無声音&#039;&#039;&#039;」と「&#039;&#039;&#039;有気音・無気音&#039;&#039;&#039;」の対立をそのまま再現できるようにしているものもある。VOTの対立がちょうど2値であれば必ず [± voice] がそれに対応するとは限らず、伝統的に喉頭対立がちょうど2値であるアメリカ英語においても、[± voice] とは別に設定する [± tense] などの素性でその本質を捉えようとする立場もよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;鼻音性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± nasal] がよく知られている。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。Element theory では、鼻音に直接対応する素性はなく鼻音は有声性の実現形の一つであると主張されることもある。&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2317</id>
		<title>音韻論</title>
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		<updated>2026-07-26T15:00:45Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;文法には語や形態素といったある程度長い音の連続的なまとまりを単位とした[[統語論]]や[[形態論]]があるのと同時に、母音や子音といった極めて短い時間的長さを占める小さな音の単位（およびその他の発音の構成要素）を対象とする部分もある。後者、あるいは後者を対象とする研究は&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;と呼ばれる。この極めて短い音の単位のことを分節という。言語音の物理的および聴覚的特徴その他の様々な側面を研究する[[音声学]]に対し、音韻論では言語においてどのような条件でどの分節が文中のどこに現れることができるかが研究される。語や形態素といった中間的な単位における分節の出現条件等が議論の対象となることもあれば、特定言語におけるある分節のより本質的な特徴を見極めようとしたり、文全体における分節の配列を研究することもある。比較言語学における音韻論では発音の通時的変化が議論される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |– back&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |+ back&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|i&lt;br /&gt;
|y&lt;br /&gt;
|ɯ&lt;br /&gt;
|u&lt;br /&gt;
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|– high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|e&lt;br /&gt;
|ø&lt;br /&gt;
|ɤ&lt;br /&gt;
|o&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
| + low&lt;br /&gt;
|æ&lt;br /&gt;
|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、喉頭、咽頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、喉頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|p&lt;br /&gt;
|f&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|m&lt;br /&gt;
|w&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;有声性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± voice] が最もよく知られている。これはVOTに関する素性だが、具体的にどのような条件でどのようなVOTの値にこの素性が対応すべきかはよくわからない。ただし、[+ voice] は [– voice] に比べ、他の条件が同じならば VOT の値が小さいということは常識である。VOTの対立自体は常に [± voice] の2値で表し、3種類以上の喉頭対立が存在する言語においては他の素性を活用する理論もある。文献によっては [± voice] と同時に [± aspirate] を設定し、伝統的な「&#039;&#039;&#039;有声音・無声音&#039;&#039;&#039;」と「&#039;&#039;&#039;有気音・無気音&#039;&#039;&#039;」の対立をそのまま再現できるようにしているものもある。VOTの対立がちょうど2値であれば必ず [± voice] がそれに対応するとは限らず、伝統的に喉頭対立がちょうど2値であるアメリカ英語においても、[± voice] とは別に設定する [± tense] などの素性でその本質を捉えようとする立場もよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;鼻音性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± nasal] がよく知られている。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。Element theory では、鼻音に直接対応する素性はなく鼻音は有声性の実現形の一つであると主張されることもある。&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2316</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2316"/>
		<updated>2026-07-26T14:55:34Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;文法には語や形態素といったある程度長い音の連続的なまとまりを単位とした[[統語論]]や[[形態論]]があるのと同時に、母音や子音といった極めて短い時間的長さを占める小さな音の単位（およびその他の発音の構成要素）を対象とする部分もある。後者、あるいは後者を対象とする研究は&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;と呼ばれる。この極めて短い音の単位のことを分節という。言語音の物理的および聴覚的特徴その他の様々な側面を研究する[[音声学]]に対し、音韻論では言語においてどのような条件でどの分節が文中のどこに現れることができるかが研究される。語や形態素といった中間的な単位における分節の出現条件等が議論の対象となることもあれば、特定言語におけるある分節のより本質的な特徴を見極めようとしたり、文全体における分節の配列を研究することもある。比較言語学における音韻論では発音の通時的変化が議論される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |– back&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |+ back&lt;br /&gt;
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!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|i&lt;br /&gt;
|y&lt;br /&gt;
|ɯ&lt;br /&gt;
|u&lt;br /&gt;
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|– high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
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|ø&lt;br /&gt;
|ɤ&lt;br /&gt;
|o&lt;br /&gt;
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|– high&lt;br /&gt;
| + low&lt;br /&gt;
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|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、喉頭、口頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、喉頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|p&lt;br /&gt;
|f&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|m&lt;br /&gt;
|w&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;有声性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± voice] が最もよく知られている。これはVOTに関する素性だが、具体的にどのような条件でどのようなVOTの値にこの素性が対応すべきかはよくわからない。ただし、[+ voice] は [– voice] に比べ、他の条件が同じならば VOT の値が小さいということは常識である。VOTの対立自体は常に [± voice] の2値で表し、3種類以上の喉頭対立が存在する言語においては他の素性を活用する理論もある。文献によっては [± voice] と同時に [± aspirate] を設定し、伝統的な「&#039;&#039;&#039;有声音・無声音&#039;&#039;&#039;」と「&#039;&#039;&#039;有気音・無気音&#039;&#039;&#039;」の対立をそのまま再現できるようにしているものもある。VOTの対立がちょうど2値であれば必ず [± voice] がそれに対応するとは限らず、伝統的に咽頭対立がちょうど2値であるアメリカ英語においても、[± voice] とは別に設定する [± tense] などの素性でその本質を捉えようとする立場もよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;鼻音性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± nasal] がよく知られている。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。Element theory では、鼻音に直接対応する素性はなく鼻音は有声性の実現形の一つであると主張されることもある。&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2315</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2315"/>
		<updated>2026-07-26T14:19:25Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;文法には語や形態素といったある程度長い音の連続的なまとまりを単位とした[[統語論]]や[[形態論]]があるのと同時に、母音や子音といった極めて短い時間的単位を占める小さな音の単位（およびその他の発音の構成要素）を対象とする部分もある。後者、あるいは後者を対象とする研究は&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;と呼ばれる。この極めて短い音の単位のことを分節という。言語音の物理的および聴覚的特徴その他の様々な側面を研究する[[音声学]]に対し、音韻論では言語においてどのような条件でどの分節が文中のどこに現れることができるかが研究される。語や形態素といった中間的な単位における分節の出現条件等が議論の対象となることもあれば、特定言語におけるある分節のより本質的な特徴を見極めようとしたり、文全体における分節の配列を研究することもある。比較言語学における音韻論では発音の通時的変化が議論される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
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! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |– back&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |+ back&lt;br /&gt;
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!&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|i&lt;br /&gt;
|y&lt;br /&gt;
|ɯ&lt;br /&gt;
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|– high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|e&lt;br /&gt;
|ø&lt;br /&gt;
|ɤ&lt;br /&gt;
|o&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
| + low&lt;br /&gt;
|æ&lt;br /&gt;
|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、喉頭、口頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、喉頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
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!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
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|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;有声性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± voice] が最もよく知られている。これはVOTに関する素性だが、具体的にどのような条件でどのようなVOTの値にこの素性が対応すべきかはよくわからない。ただし、[+ voice] は [– voice] に比べ、他の条件が同じならば VOT の値が小さいということは常識である。VOTの対立自体は常に [± voice] の2値で表し、3種類以上の喉頭対立が存在する言語においては他の素性を活用する理論もある。文献によっては [± voice] と同時に [± aspirate] を設定し、伝統的な「&#039;&#039;&#039;有声音・無声音&#039;&#039;&#039;」と「&#039;&#039;&#039;有気音・無気音&#039;&#039;&#039;」の対立をそのまま再現できるようにしているものもある。VOTの対立がちょうど2値であれば必ず [± voice] がそれに対応するとは限らず、伝統的に咽頭対立がちょうど2値であるアメリカ英語においても、[± voice] とは別に設定する [± tense] などの素性でその本質を捉えようとする立場もよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;鼻音性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± nasal] がよく知られている。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。Element theory では、鼻音に直接対応する素性はなく鼻音は有声性の実現形の一つであると主張されることもある。&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2314</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2314"/>
		<updated>2026-07-26T14:15:06Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;文法には語や形態素といったある程度長い音の連続的なまとまりを単位とした[[統語論]]や[[形態論]]があるのと同時に、母音や子音といった極めて短い時間的単位を占める小さな音の単位（およびその他の発音の構成要素）を対象とする部分もある。後者、あるいは後者を対象とする研究は&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;と呼ばれる。この極めて短い音の単位のことを分節という。言語音の物理的および聴覚的特徴その他の様々な側面を研究する[[音声学]]に対し、音韻論では言語においてどのような条件でどの分節が文中のどこに現れることができるかが研究される。語や形態素といった中間的な単位における分節の出現条件等が議論の対象となることもあれば、特定言語におけるある分節のより本質的な特徴を見極めようとしたり、文全体における分節の配列を研究することもある。比較言語学における音韻論では発音の通時的変化が議論される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |– back&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |+ back&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|i&lt;br /&gt;
|y&lt;br /&gt;
|ɯ&lt;br /&gt;
|u&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|e&lt;br /&gt;
|ø&lt;br /&gt;
|ɤ&lt;br /&gt;
|o&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
| + low&lt;br /&gt;
|æ&lt;br /&gt;
|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、咽頭、口頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、咽頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|p&lt;br /&gt;
|f&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|m&lt;br /&gt;
|w&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;有声性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± voice] が最もよく知られている。これはVOTに関する素性だが、具体的にどのような条件でどのようなVOTの値にこの素性が対応すべきかはよくわからない。ただし、[+ voice] は [– voice] に比べ、他の条件が同じならば VOT の値が小さいということは常識である。VOTの対立自体は常に [± voice] の2値で表し、3種類以上の咽頭対立が存在する言語においては他の素性を活用する理論もある。文献によっては [± voice] と同時に [± aspirate] を設定し、伝統的な「&#039;&#039;&#039;有声音・無声音&#039;&#039;&#039;」と「&#039;&#039;&#039;有気音・無気音&#039;&#039;&#039;」の対立をそのまま再現できるようにしているものもある。VOTの対立がちょうど2値であれば必ず [± voice] がそれに対応するとは限らず、伝統的に咽頭対立がちょうど2値であるアメリカ英語においても、[± voice] とは別に設定する [± tense] などの素性でその本質を捉えようとする立場もよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;鼻音性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± nasal] がよく知られている。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。Element theory では、鼻音に直接対応する素性はなく鼻音は有声性の実現形の一つであると主張されることもある。&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2313</id>
		<title>音韻論</title>
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		<updated>2026-07-26T14:12:06Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;文法には語や形態素といったある程度長い音の連続的なまとまりを単位とした[[統語論]]や[[形態論]]があるのと同時に、母音や子音といった極めて短い時間的単位を占める小さな音の単位（およびその他の発音の構成要素）を対象とする部分もある。後者、あるいは後者を対象とする研究は&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;と呼ばれる。この極めて短い音の単位のことを分節という。音そのものの物理的および聴覚的特徴その他の様々な側面を研究する[[音声学]]と異なり、音韻論では言語においてどのような条件でどの分節が文中のどこに現れることができるかが研究される。語や形態素といった中間的な単位における分節の出現条件等が議論の対象となることもあれば、特定言語におけるある分節のより本質的な特徴を見極めようとしたり、文全体における分節の配列を研究することもある。比較言語学における音韻論では発音の通時的変化が議論される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |– back&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |+ back&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|i&lt;br /&gt;
|y&lt;br /&gt;
|ɯ&lt;br /&gt;
|u&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|e&lt;br /&gt;
|ø&lt;br /&gt;
|ɤ&lt;br /&gt;
|o&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
| + low&lt;br /&gt;
|æ&lt;br /&gt;
|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、咽頭、口頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、咽頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|p&lt;br /&gt;
|f&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|m&lt;br /&gt;
|w&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;有声性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± voice] が最もよく知られている。これはVOTに関する素性だが、具体的にどのような条件でどのようなVOTの値にこの素性が対応すべきかはよくわからない。ただし、[+ voice] は [– voice] に比べ、他の条件が同じならば VOT の値が小さいということは常識である。VOTの対立自体は常に [± voice] の2値で表し、3種類以上の咽頭対立が存在する言語においては他の素性を活用する理論もある。文献によっては [± voice] と同時に [± aspirate] を設定し、伝統的な「&#039;&#039;&#039;有声音・無声音&#039;&#039;&#039;」と「&#039;&#039;&#039;有気音・無気音&#039;&#039;&#039;」の対立をそのまま再現できるようにしているものもある。VOTの対立がちょうど2値であれば必ず [± voice] がそれに対応するとは限らず、伝統的に咽頭対立がちょうど2値であるアメリカ英語においても、[± voice] とは別に設定する [± tense] などの素性でその本質を捉えようとする立場もよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;鼻音性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± nasal] がよく知られている。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。Element theory では、鼻音に直接対応する素性はなく鼻音は有声性の実現形の一つであると主張されることもある。&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2312</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2312"/>
		<updated>2026-07-26T14:09:19Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;文法には語や形態素といったある程度長い音の連続的なまとまりを単位とした[[統語論]]や[[形態論]]があるのと同時に、母音や子音といった極めて短い時間的単位を占める小さな音の単位（およびその他の発音の構成要素）を対象とする部分もある。後者、あるいは後者を対象とする研究は&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;と呼ばれる。この極めて短い音の単位のことを分節という。音そのものの物理的および聴覚的特徴その他の様々な側面を研究する[[音声学]]と異なり、音韻論では言語においてどのような条件でどの分節が文中のどこに現れることができるかが研究される。語や形態素といった中間的な単位における分節の出現条件等が議論の対象となることもあれば、特定言語におけるある分節のより本質的な特徴を見極めようとしたり、文全体における分節の配列が研究されることもある。比較言語学における音韻論では発音の通時的変化が議論される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
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* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
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|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、咽頭、口頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、咽頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
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|w&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;有声性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± voice] が最もよく知られている。これはVOTに関する素性だが、具体的にどのような条件でどのようなVOTの値にこの素性が対応すべきかはよくわからない。ただし、[+ voice] は [– voice] に比べ、他の条件が同じならば VOT の値が小さいということは常識である。VOTの対立自体は常に [± voice] の2値で表し、3種類以上の咽頭対立が存在する言語においては他の素性を活用する理論もある。文献によっては [± voice] と同時に [± aspirate] を設定し、伝統的な「&#039;&#039;&#039;有声音・無声音&#039;&#039;&#039;」と「&#039;&#039;&#039;有気音・無気音&#039;&#039;&#039;」の対立をそのまま再現できるようにしているものもある。VOTの対立がちょうど2値であれば必ず [± voice] がそれに対応するとは限らず、伝統的に咽頭対立がちょうど2値であるアメリカ英語においても、[± voice] とは別に設定する [± tense] などの素性でその本質を捉えようとする立場もよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;鼻音性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± nasal] がよく知られている。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。Element theory では、鼻音に直接対応する素性はなく鼻音は有声性の実現形の一つであると主張されることもある。&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2311</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2311"/>
		<updated>2026-07-26T14:07:59Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;文法には語や形態素といったある程度長い音の連続的なまとまりを単位とした[[統語論]]や[[形態論]]があるのと同時に、母音や子音といった極めて短い時間的単位を占める小さな音の単位を対象とする部分もある。後者、あるいは後者を対象とする研究を&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;という。この極めて短い音の単位のことを分節という。音そのものの物理的および聴覚的特徴その他の様々な側面を研究する[[音声学]]と異なり、音韻論では言語においてどのような条件でどの分節が文中のどこに現れることができるかが研究される。語や形態素といった中間的な単位における分節の出現条件等が議論の対象となることもあれば、特定言語におけるある分節のより本質的な特徴を見極めようとしたり、文全体における分節の配列が研究されることもある。比較言語学における音韻論では発音の通時的変化が議論される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |– back&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |+ back&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|i&lt;br /&gt;
|y&lt;br /&gt;
|ɯ&lt;br /&gt;
|u&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|e&lt;br /&gt;
|ø&lt;br /&gt;
|ɤ&lt;br /&gt;
|o&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
| + low&lt;br /&gt;
|æ&lt;br /&gt;
|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、咽頭、口頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、咽頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|p&lt;br /&gt;
|f&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|m&lt;br /&gt;
|w&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;有声性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± voice] が最もよく知られている。これはVOTに関する素性だが、具体的にどのような条件でどのようなVOTの値にこの素性が対応すべきかはよくわからない。ただし、[+ voice] は [– voice] に比べ、他の条件が同じならば VOT の値が小さいということは常識である。VOTの対立自体は常に [± voice] の2値で表し、3種類以上の咽頭対立が存在する言語においては他の素性を活用する理論もある。文献によっては [± voice] と同時に [± aspirate] を設定し、伝統的な「&#039;&#039;&#039;有声音・無声音&#039;&#039;&#039;」と「&#039;&#039;&#039;有気音・無気音&#039;&#039;&#039;」の対立をそのまま再現できるようにしているものもある。VOTの対立がちょうど2値であれば必ず [± voice] がそれに対応するとは限らず、伝統的に咽頭対立がちょうど2値であるアメリカ英語においても、[± voice] とは別に設定する [± tense] などの素性でその本質を捉えようとする立場もよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;鼻音性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± nasal] がよく知られている。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。Element theory では、鼻音に直接対応する素性はなく鼻音は有声性の実現形の一つであると主張されることもある。&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2310</id>
		<title>音韻論</title>
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		<updated>2026-07-26T14:07:09Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;個別言語の文法には語や形態素といったある程度長い音の連続的なまとまりを単位とした[[統語論]]や[[形態論]]があるのと同時に、母音や子音といった極めて短い時間的単位を占める小さな音の単位を対象とする部分もある。後者、あるいは後者を対象とする研究を&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;という。この極めて短い音の単位のことを分節という。音そのものの物理的および聴覚的特徴その他の様々な側面を研究する[[音声学]]と異なり、音韻論では言語においてどのような条件でどの分節が文中のどこに現れることができるかが研究される。語や形態素といった中間的な単位における分節の出現条件等が議論の対象となることもあれば、特定言語におけるある分節のより本質的な特徴を見極めようとしたり、文全体における分節の配列が研究されることもある。比較言語学における音韻論では発音の通時的変化が議論される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |– back&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |+ back&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|i&lt;br /&gt;
|y&lt;br /&gt;
|ɯ&lt;br /&gt;
|u&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|e&lt;br /&gt;
|ø&lt;br /&gt;
|ɤ&lt;br /&gt;
|o&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
| + low&lt;br /&gt;
|æ&lt;br /&gt;
|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、咽頭、口頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、咽頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|p&lt;br /&gt;
|f&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|m&lt;br /&gt;
|w&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;有声性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± voice] が最もよく知られている。これはVOTに関する素性だが、具体的にどのような条件でどのようなVOTの値にこの素性が対応すべきかはよくわからない。ただし、[+ voice] は [– voice] に比べ、他の条件が同じならば VOT の値が小さいということは常識である。VOTの対立自体は常に [± voice] の2値で表し、3種類以上の咽頭対立が存在する言語においては他の素性を活用する理論もある。文献によっては [± voice] と同時に [± aspirate] を設定し、伝統的な「&#039;&#039;&#039;有声音・無声音&#039;&#039;&#039;」と「&#039;&#039;&#039;有気音・無気音&#039;&#039;&#039;」の対立をそのまま再現できるようにしているものもある。VOTの対立がちょうど2値であれば必ず [± voice] がそれに対応するとは限らず、伝統的に咽頭対立がちょうど2値であるアメリカ英語においても、[± voice] とは別に設定する [± tense] などの素性でその本質を捉えようとする立場もよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;鼻音性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± nasal] がよく知られている。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。Element theory では、鼻音に直接対応する素性はなく鼻音は有声性の実現形の一つであると主張されることもある。&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2309</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2309"/>
		<updated>2026-07-26T13:22:49Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: /* 子音 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;とは、言語の話者が意識して区別する[[音素]]に着目し、音素の構造、配列、歴史的変化などを研究する言語学の一分野である。音そのものを扱う[[音声学]]よりは大きな対象を、単語を扱う[[形態論]]よりは小さな対象を扱う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
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|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、咽頭、口頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、咽頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|p&lt;br /&gt;
|f&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|m&lt;br /&gt;
|w&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;有声性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± voice] が最もよく知られている。これはVOTに関する素性だが、具体的にどのような条件でどのようなVOTの値にこの素性が対応すべきかはよくわからない。ただし、[+ voice] は [– voice] に比べ、他の条件が同じならば VOT の値が小さいということは常識である。VOTの対立自体は常に [± voice] の2値で表し、3種類以上の咽頭対立が存在する言語においては他の素性を活用する理論もある。文献によっては [± voice] と同時に [± aspirate] を設定し、伝統的な「&#039;&#039;&#039;有声音・無声音&#039;&#039;&#039;」と「&#039;&#039;&#039;有気音・無気音&#039;&#039;&#039;」の対立をそのまま再現できるようにしているものもある。VOTの対立がちょうど2値であれば必ず [± voice] がそれに対応するとは限らず、伝統的に咽頭対立がちょうど2値であるアメリカ英語においても、[± voice] とは別に設定する [± tense] などの素性でその本質を捉えようとする立場もよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;鼻音性&#039;&#039;&#039;に関する素性は [± nasal] がよく知られている。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。Element theory では、鼻音に直接対応する素性はなく鼻音は有声性の実現形の一つであると主張されることもある。&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2308</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2308"/>
		<updated>2026-07-26T13:01:57Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: /* 子音 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;とは、言語の話者が意識して区別する[[音素]]に着目し、音素の構造、配列、歴史的変化などを研究する言語学の一分野である。音そのものを扱う[[音声学]]よりは大きな対象を、単語を扱う[[形態論]]よりは小さな対象を扱う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |– back&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |+ back&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|i&lt;br /&gt;
|y&lt;br /&gt;
|ɯ&lt;br /&gt;
|u&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|e&lt;br /&gt;
|ø&lt;br /&gt;
|ɤ&lt;br /&gt;
|o&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
| + low&lt;br /&gt;
|æ&lt;br /&gt;
|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、咽頭、口頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、咽頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音方法&#039;&#039;&#039;に関する素性は以下がよく知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± sonorant]&lt;br /&gt;
* [± continuant]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
共鳴音は [+ sonorant]、阻害音は [– sonorant] である。また&#039;&#039;&#039;閉鎖音&#039;&#039;&#039;は [– continuant] であり、それ以外の母音、接近音、摩擦音など（これらをまとめて継続音という）は [+ continuant] である。共鳴音は口腔に強い狭窄がなかったり、鼻腔が開放されていたりすることにより、声門より上の領域における圧力が低く、肺からの気流が声帯を速い速度で通過する。それに対し阻害音では口腔において閉鎖や強い狭窄などが形成されることにより、声門より上の領域における圧力が高く、肺からの気流が正門を通過する速度が遅い。継続音は口腔が完全に塞がれることがない発音であり、日継続音は逆に、口腔が完全に塞がれる瞬間が存在する発音である。このことを表にまとめると以下のようになる&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|p&lt;br /&gt;
|f&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|m&lt;br /&gt;
|w&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここで選んでいる記号は一例である。また [p, f, m, w] の全てが [sonorant, continuant] 以外の全ての条件を共有しているわけではない。例えば、[m] は鼻音であるが他の3者はそうではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;摩擦音&#039;&#039;&#039;や&#039;&#039;&#039;接近音&#039;&#039;&#039;といった伝統的な分類はこれらの素性の組み合わせによってある程度近似することができる。同様に例を示すと以下のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– continuant&lt;br /&gt;
!+ continuant&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音&lt;br /&gt;
|摩擦音&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + sonorant&lt;br /&gt;
|閉鎖音（鼻音）&lt;br /&gt;
|接近音&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
[sonorant, continuant] の定義に従い、母音は狭窄が弱く、かつ口腔が閉鎖されないため、接近音と同じ [+ sonorant, + continuant] となる。伝統的な分類と弁別的素性による記述は常に綺麗に対応するわけではないが、弁別的素性は伝統的な用語によって説明されることも多い。&lt;br /&gt;
*;有声性&lt;br /&gt;
*:声門の振動が、調音と同時だと&#039;&#039;&#039;有声音&#039;&#039;&#039;、遅れると&#039;&#039;&#039;無声音&#039;&#039;&#039;になる。日本語、英語、サンスクリット語など多くの言語で区別される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有気性&lt;br /&gt;
*:息漏れがあると&#039;&#039;&#039;有気音&#039;&#039;&#039;、ないと&#039;&#039;&#039;無気音&#039;&#039;&#039;になる。日本語や英語では区別されず、韓国語や中国語やサンスクリット語など多くの言語で区別される。有気音はph、th、kh、bh、dh、ghなどhをつけてラテン文字転写されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;鼻音性&lt;br /&gt;
*:調音時に鼻に息を通すと鼻音となる。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2306</id>
		<title>音韻論</title>
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		<updated>2026-07-26T12:28:04Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: /* 子音 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;とは、言語の話者が意識して区別する[[音素]]に着目し、音素の構造、配列、歴史的変化などを研究する言語学の一分野である。音そのものを扱う[[音声学]]よりは大きな対象を、単語を扱う[[形態論]]よりは小さな対象を扱う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |– back&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |+ back&lt;br /&gt;
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!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|i&lt;br /&gt;
|y&lt;br /&gt;
|ɯ&lt;br /&gt;
|u&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
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|ɤ&lt;br /&gt;
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| + low&lt;br /&gt;
|æ&lt;br /&gt;
|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、咽頭、口頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、咽頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
*;調音方法&lt;br /&gt;
*:気流をどのようにすぼめて音を出すかによって子音が変わる。完全に止めて一気に解放すると閉鎖音、狭めてざらざらと音を出すと摩擦音、弱く狭めると接近音となる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有声性&lt;br /&gt;
*:声門の振動が、調音と同時だと&#039;&#039;&#039;有声音&#039;&#039;&#039;、遅れると&#039;&#039;&#039;無声音&#039;&#039;&#039;になる。日本語、英語、サンスクリット語など多くの言語で区別される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有気性&lt;br /&gt;
*:息漏れがあると&#039;&#039;&#039;有気音&#039;&#039;&#039;、ないと&#039;&#039;&#039;無気音&#039;&#039;&#039;になる。日本語や英語では区別されず、韓国語や中国語やサンスクリット語など多くの言語で区別される。有気音はph、th、kh、bh、dh、ghなどhをつけてラテン文字転写されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;鼻音性&lt;br /&gt;
*:調音時に鼻に息を通すと鼻音となる。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2305</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2305"/>
		<updated>2026-07-26T12:27:04Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: /* 子音 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;とは、言語の話者が意識して区別する[[音素]]に着目し、音素の構造、配列、歴史的変化などを研究する言語学の一分野である。音そのものを扱う[[音声学]]よりは大きな対象を、単語を扱う[[形態論]]よりは小さな対象を扱う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |– back&lt;br /&gt;
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| + high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|i&lt;br /&gt;
|y&lt;br /&gt;
|ɯ&lt;br /&gt;
|u&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|e&lt;br /&gt;
|ø&lt;br /&gt;
|ɤ&lt;br /&gt;
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|-&lt;br /&gt;
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|æ&lt;br /&gt;
|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、咽頭、口頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音についても完全に受け入れられた弁別的素性の理論はないが、調音位置、調音方法、咽頭、および鼻腔に関する弁別的素性が広く認められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;調音位置&#039;&#039;&#039;は主にその子音を発音する際に最も強い狭窄が声道のどこで作られるかに関連する。以下の素性は比較的良く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± labial]&lt;br /&gt;
* [± coronal] &lt;br /&gt;
* [± dorsal]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
閉鎖音で言えば、唇を閉じて（その後解放することにより）発音する [p] や [b] などの音は [+ labial] である。同様に、舌の先端やそれに比較的近い部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [t] や [d] などは [+ coronal] である。これに対し、舌の比較的後ろの部分を口腔内で持ち上げることで閉鎖を形成し（その後解放することにより）発音する [k] や [g] などは [+ dorsal] である。素性同士の依存関係を規定する feature geometry の理論においては母音の記述に用いられる [high, low, back] などの素性は [± dorsal] に属すと考えられることもある。また、円唇母音は [+ labial] であり非円唇母音は [– labial] であるとされることもある。さらに、母音のうち前母音は [+ coronal] であるとされることもある。弁別的素性の理論は多様であり互いに競合しており、こうした不一致はその一例である。&lt;br /&gt;
*;調音位置&lt;br /&gt;
*:喉の奥から唇の先まで、人間の口を円筒と考えたときに、どこで気流をすぼめて音を出すかによって子音が変わる。喉の奥から順に、軟口蓋、歯茎、両唇の区別が多くの言語である。アラビア語のように、喉の奥の声門で発音を持つ言語、二箇所で同時に調音するももある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;調音方法&lt;br /&gt;
*:気流をどのようにすぼめて音を出すかによって子音が変わる。完全に止めて一気に解放すると閉鎖音、狭めてざらざらと音を出すと摩擦音、弱く狭めると接近音となる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有声性&lt;br /&gt;
*:声門の振動が、調音と同時だと&#039;&#039;&#039;有声音&#039;&#039;&#039;、遅れると&#039;&#039;&#039;無声音&#039;&#039;&#039;になる。日本語、英語、サンスクリット語など多くの言語で区別される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有気性&lt;br /&gt;
*:息漏れがあると&#039;&#039;&#039;有気音&#039;&#039;&#039;、ないと&#039;&#039;&#039;無気音&#039;&#039;&#039;になる。日本語や英語では区別されず、韓国語や中国語やサンスクリット語など多くの言語で区別される。有気音はph、th、kh、bh、dh、ghなどhをつけてラテン文字転写されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;鼻音性&lt;br /&gt;
*:調音時に鼻に息を通すと鼻音となる。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2304</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2304"/>
		<updated>2026-07-26T11:14:07Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: /* 母音 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;とは、言語の話者が意識して区別する[[音素]]に着目し、音素の構造、配列、歴史的変化などを研究する言語学の一分野である。音そのものを扱う[[音声学]]よりは大きな対象を、単語を扱う[[形態論]]よりは小さな対象を扱う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に傾向として舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌の最高点が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |– back&lt;br /&gt;
! colspan=&amp;quot;2&amp;quot; |+ back&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
!– round&lt;br /&gt;
!+ round&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
| + high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|i&lt;br /&gt;
|y&lt;br /&gt;
|ɯ&lt;br /&gt;
|u&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
|– low&lt;br /&gt;
|e&lt;br /&gt;
|ø&lt;br /&gt;
|ɤ&lt;br /&gt;
|o&lt;br /&gt;
|-&lt;br /&gt;
|– high&lt;br /&gt;
| + low&lt;br /&gt;
|æ&lt;br /&gt;
|œ&lt;br /&gt;
|ʌ&lt;br /&gt;
|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、咽頭、口頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音は、主に調音位置、調音方法、有声性または有気性、鼻音性の四つによって区別される。言語により有声性と有気性の両方の区別があることもあるし、もっと別の区別を持つこともある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;調音位置&lt;br /&gt;
*:喉の奥から唇の先まで、人間の口を円筒と考えたときに、どこで気流をすぼめて音を出すかによって子音が変わる。喉の奥から順に、軟口蓋、歯茎、両唇の区別が多くの言語である。アラビア語のように、喉の奥の声門で発音を持つ言語、二箇所で同時に調音するももある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;調音方法&lt;br /&gt;
*:気流をどのようにすぼめて音を出すかによって子音が変わる。完全に止めて一気に解放すると閉鎖音、狭めてざらざらと音を出すと摩擦音、弱く狭めると接近音となる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有声性&lt;br /&gt;
*:声門の振動が、調音と同時だと&#039;&#039;&#039;有声音&#039;&#039;&#039;、遅れると&#039;&#039;&#039;無声音&#039;&#039;&#039;になる。日本語、英語、サンスクリット語など多くの言語で区別される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有気性&lt;br /&gt;
*:息漏れがあると&#039;&#039;&#039;有気音&#039;&#039;&#039;、ないと&#039;&#039;&#039;無気音&#039;&#039;&#039;になる。日本語や英語では区別されず、韓国語や中国語やサンスクリット語など多くの言語で区別される。有気音はph、th、kh、bh、dh、ghなどhをつけてラテン文字転写されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;鼻音性&lt;br /&gt;
*:調音時に鼻に息を通すと鼻音となる。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2303</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2303"/>
		<updated>2026-07-26T10:52:33Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: /* 主な弁別的素性 */ 母音に関する記述を膨らませた。構成は維持している。&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;とは、言語の話者が意識して区別する[[音素]]に着目し、音素の構造、配列、歴史的変化などを研究する言語学の一分野である。音そのものを扱う[[音声学]]よりは大きな対象を、単語を扱う[[形態論]]よりは小さな対象を扱う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
調音音声学では、母音の音色は口腔内における舌の最高点の位置を基準の一つにして記述されることが多い。ここで想定される口腔内の空間は理想化された逆さまの（底辺が短い）台形であり、舌の最高点の位置は高さの軸と前後の軸による平面上の位置として記述される。この台形は母音四角形あるいは母音三角形などと呼ばれる。舌の最高点が高い母音を高母音あるいは狭母音といい、逆に低い母音は低母音あるいは広母音といい、そのどちらでもない間の高さの母音を中央母音という。同様に、舌の最高点が前（唇に近い側）にある母音を前舌母音、後ろにある母音を後舌母音という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色はさらに唇のすぼめ方によっても変わるため、舌の最高点の位置が同じ母音について、円唇母音と非円唇母音が区別される。円唇母音とは唇をすぼめて口腔の開口部を狭くして発音する母音であり、非円唇母音は逆に唇が狭められずに発音する母音である。円唇母音はさらに、唇のすぼめ方によって protruded vowel と compressed vowel に分けられることがある。Protruded vowel は唇を前に突き出して口先を小さく開ける構えで発音される。この時の口の形は蝋燭の火を消す時の形に似ている。Compressed vowel は唇を前に突き出すことなく、下唇を持ち上げて開口部を狭くして発音される。東京方言のウはこの形をしていることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
母音の音色は常に調音的実態に直接基づいて記述されるわけではない。舌の最高点に関する記述であっても母音空間は理想化されたものであり、また実際の舌の形状を物理的に計測していることばかりではない。話者の運動感覚に基づく記述である場合がある。口腔内の空間の物理的な形を記述するのではなく、発音される母音の音声を音響的に分析して母音を分類する場合もある。音響音声学で用いられる方法である。一般に舌の最高点が高いほど母音の第1フォルマント周波数が低く、また舌が後ろにあるほど第2フォルマント周波数が低い。また円唇母音は同条件の非円唇母音よりも第2フォルマント周波数が低い。フォルマントは現代では一般的なノートPCなどにより比較的簡単に抽出できるため、口腔内の運動を精密に観察する機器がない場合は音響に頼る方が正確な分類が得られることもある。調音的特徴が運動感覚によって推定できる場合があるのと同様、フォルマント周波数も聴覚的に推定可能であり、特に記述言語学では言語学者は話者の発音を聞き取ってある程度正確にその特徴を書き取ることが求められることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音韻論で扱う母音の弁別的素性に完全な合意があるわけではないが、比較的広く受け入れられるものを挙げると次のとおりである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [± high]&lt;br /&gt;
* [± low]&lt;br /&gt;
* [± back]&lt;br /&gt;
* [± round]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの弁別的素性よる記述では、狭母音は [+ high, – low], 中央母音は [– high, –low], 広母音は [– high, + low] となる。同様に、前舌母音は [–back], 後舌母音は [+ back] となる。円唇母音は [+ round] であり、非円唇母音は [– round] である。この分類を一般的な発音記号を用いて表にまとめると以下のようになる。&lt;br /&gt;
{| class=&amp;quot;wikitable&amp;quot;&lt;br /&gt;
|+&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
!&lt;br /&gt;
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|æ&lt;br /&gt;
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|ɔ&lt;br /&gt;
|}&lt;br /&gt;
ここでは音声記号は国際音声記号 (IPA) のものを採用しているが、IPAはこれよりも遥かに複雑な母音体系を仮定しており、記号の数も多いため、ここに当てはめた記号は一例に過ぎない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際にはこれら [high, low, back, round] の4つの素性だけでは現に存在するさまざまな言語の母音を弁別的に十分に区別することはできない。ドイツ語のような比較的母音が多い言語の音色をこれらの素性だけで十分に区別することはできない。さらに、いわゆる高さと前後だけで記述可能な母音空間における位置だけでなく、咽頭、口頭、さらに鼻腔に関する弁別が存在する。このうち、母音の発音の際に口腔から見て鼻腔が開放されているかどうか（鼻音声）は [± nasal] という弁別的素性によって表されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音は、主に調音位置、調音方法、有声性または有気性、鼻音性の四つによって区別される。言語により有声性と有気性の両方の区別があることもあるし、もっと別の区別を持つこともある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;調音位置&lt;br /&gt;
*:喉の奥から唇の先まで、人間の口を円筒と考えたときに、どこで気流をすぼめて音を出すかによって子音が変わる。喉の奥から順に、軟口蓋、歯茎、両唇の区別が多くの言語である。アラビア語のように、喉の奥の声門で発音を持つ言語、二箇所で同時に調音するももある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;調音方法&lt;br /&gt;
*:気流をどのようにすぼめて音を出すかによって子音が変わる。完全に止めて一気に解放すると閉鎖音、狭めてざらざらと音を出すと摩擦音、弱く狭めると接近音となる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有声性&lt;br /&gt;
*:声門の振動が、調音と同時だと&#039;&#039;&#039;有声音&#039;&#039;&#039;、遅れると&#039;&#039;&#039;無声音&#039;&#039;&#039;になる。日本語、英語、サンスクリット語など多くの言語で区別される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有気性&lt;br /&gt;
*:息漏れがあると&#039;&#039;&#039;有気音&#039;&#039;&#039;、ないと&#039;&#039;&#039;無気音&#039;&#039;&#039;になる。日本語や英語では区別されず、韓国語や中国語やサンスクリット語など多くの言語で区別される。有気音はph、th、kh、bh、dh、ghなどhをつけてラテン文字転写されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;鼻音性&lt;br /&gt;
*:調音時に鼻に息を通すと鼻音となる。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2302</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2302"/>
		<updated>2026-07-25T21:44:35Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: /* 弁別的素性とは */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;とは、言語の話者が意識して区別する[[音素]]に着目し、音素の構造、配列、歴史的変化などを研究する言語学の一分野である。音そのものを扱う[[音声学]]よりは大きな対象を、単語を扱う[[形態論]]よりは小さな対象を扱う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、VOTのみでどちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
母音は、主に次の前後、広狭、円唇性三つの要素によって区別されている。そのうち、舌の前後と口の広狭の二要素はほとんどの言語で区別されるので、二次元のプロットとして表すことができる。&lt;br /&gt;
母音を二次元に表すとき、口が広いと、舌を前後に動かせる幅が小さくなるので、母音を二次元に表した図では、母音が底辺が小さい台形か、逆三角形で並べられることが多く、この台形や逆三角形の図を言語学では母音三角形呼んで、母音三角形上の領域として簡単にその言語での母音の範囲を示したりする。母音三角形に円唇/非円唇の要素を載せて立体にすることもできる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;広、半狭、狭&lt;br /&gt;
*:口を大きく開けると&#039;&#039;&#039;広母音&#039;&#039;&#039;、口を小さく開けると&#039;&#039;&#039;狭母音&#039;&#039;&#039;となる。aは広母音、eやoは半狭母音、iやuは狭母音である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;前舌、中舌、後舌&lt;br /&gt;
*:舌を歯に近づけると&#039;&#039;&#039;前舌母音&#039;&#039;&#039;、口の奥に引っ込めると&#039;&#039;&#039;後舌音&#039;&#039;&#039;になる。uは前舌母音、iは後舌母音である。ドイツ語のüのように中舌母音がある言語もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;円唇性&lt;br /&gt;
*:くちびるを丸めて発音すると&#039;&#039;&#039;円唇母音&#039;&#039;&#039;、丸めないで発音すると&#039;&#039;&#039;非円唇母音&#039;&#039;&#039;になる。よく語学書に「口をエの形にしてウを出すつもりで」などと書かれるのは、円唇性の概念を日常語で表現したものである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの他に、鼻に息を通すか（鼻音性）などが区別される&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音は、主に調音位置、調音方法、有声性または有気性、鼻音性の四つによって区別される。言語により有声性と有気性の両方の区別があることもあるし、もっと別の区別を持つこともある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;調音位置&lt;br /&gt;
*:喉の奥から唇の先まで、人間の口を円筒と考えたときに、どこで気流をすぼめて音を出すかによって子音が変わる。喉の奥から順に、軟口蓋、歯茎、両唇の区別が多くの言語である。アラビア語のように、喉の奥の声門で発音を持つ言語、二箇所で同時に調音するももある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;調音方法&lt;br /&gt;
*:気流をどのようにすぼめて音を出すかによって子音が変わる。完全に止めて一気に解放すると閉鎖音、狭めてざらざらと音を出すと摩擦音、弱く狭めると接近音となる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有声性&lt;br /&gt;
*:声門の振動が、調音と同時だと&#039;&#039;&#039;有声音&#039;&#039;&#039;、遅れると&#039;&#039;&#039;無声音&#039;&#039;&#039;になる。日本語、英語、サンスクリット語など多くの言語で区別される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有気性&lt;br /&gt;
*:息漏れがあると&#039;&#039;&#039;有気音&#039;&#039;&#039;、ないと&#039;&#039;&#039;無気音&#039;&#039;&#039;になる。日本語や英語では区別されず、韓国語や中国語やサンスクリット語など多くの言語で区別される。有気音はph、th、kh、bh、dh、ghなどhをつけてラテン文字転写されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;鼻音性&lt;br /&gt;
*:調音時に鼻に息を通すと鼻音となる。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2301</id>
		<title>音韻論</title>
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		<updated>2026-07-25T21:14:55Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: /* 弁別的素性とは */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;とは、言語の話者が意識して区別する[[音素]]に着目し、音素の構造、配列、歴史的変化などを研究する言語学の一分野である。音そのものを扱う[[音声学]]よりは大きな対象を、単語を扱う[[形態論]]よりは小さな対象を扱う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、どちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能であり、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
母音は、主に次の前後、広狭、円唇性三つの要素によって区別されている。そのうち、舌の前後と口の広狭の二要素はほとんどの言語で区別されるので、二次元のプロットとして表すことができる。&lt;br /&gt;
母音を二次元に表すとき、口が広いと、舌を前後に動かせる幅が小さくなるので、母音を二次元に表した図では、母音が底辺が小さい台形か、逆三角形で並べられることが多く、この台形や逆三角形の図を言語学では母音三角形呼んで、母音三角形上の領域として簡単にその言語での母音の範囲を示したりする。母音三角形に円唇/非円唇の要素を載せて立体にすることもできる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;広、半狭、狭&lt;br /&gt;
*:口を大きく開けると&#039;&#039;&#039;広母音&#039;&#039;&#039;、口を小さく開けると&#039;&#039;&#039;狭母音&#039;&#039;&#039;となる。aは広母音、eやoは半狭母音、iやuは狭母音である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;前舌、中舌、後舌&lt;br /&gt;
*:舌を歯に近づけると&#039;&#039;&#039;前舌母音&#039;&#039;&#039;、口の奥に引っ込めると&#039;&#039;&#039;後舌音&#039;&#039;&#039;になる。uは前舌母音、iは後舌母音である。ドイツ語のüのように中舌母音がある言語もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;円唇性&lt;br /&gt;
*:くちびるを丸めて発音すると&#039;&#039;&#039;円唇母音&#039;&#039;&#039;、丸めないで発音すると&#039;&#039;&#039;非円唇母音&#039;&#039;&#039;になる。よく語学書に「口をエの形にしてウを出すつもりで」などと書かれるのは、円唇性の概念を日常語で表現したものである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの他に、鼻に息を通すか（鼻音性）などが区別される&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音は、主に調音位置、調音方法、有声性または有気性、鼻音性の四つによって区別される。言語により有声性と有気性の両方の区別があることもあるし、もっと別の区別を持つこともある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;調音位置&lt;br /&gt;
*:喉の奥から唇の先まで、人間の口を円筒と考えたときに、どこで気流をすぼめて音を出すかによって子音が変わる。喉の奥から順に、軟口蓋、歯茎、両唇の区別が多くの言語である。アラビア語のように、喉の奥の声門で発音を持つ言語、二箇所で同時に調音するももある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;調音方法&lt;br /&gt;
*:気流をどのようにすぼめて音を出すかによって子音が変わる。完全に止めて一気に解放すると閉鎖音、狭めてざらざらと音を出すと摩擦音、弱く狭めると接近音となる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有声性&lt;br /&gt;
*:声門の振動が、調音と同時だと&#039;&#039;&#039;有声音&#039;&#039;&#039;、遅れると&#039;&#039;&#039;無声音&#039;&#039;&#039;になる。日本語、英語、サンスクリット語など多くの言語で区別される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有気性&lt;br /&gt;
*:息漏れがあると&#039;&#039;&#039;有気音&#039;&#039;&#039;、ないと&#039;&#039;&#039;無気音&#039;&#039;&#039;になる。日本語や英語では区別されず、韓国語や中国語やサンスクリット語など多くの言語で区別される。有気音はph、th、kh、bh、dh、ghなどhをつけてラテン文字転写されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;鼻音性&lt;br /&gt;
*:調音時に鼻に息を通すと鼻音となる。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2300</id>
		<title>音韻論</title>
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		<updated>2026-07-25T21:12:47Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: /* 弁別的素性とは */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;とは、言語の話者が意識して区別する[[音素]]に着目し、音素の構造、配列、歴史的変化などを研究する言語学の一分野である。音そのものを扱う[[音声学]]よりは大きな対象を、単語を扱う[[形態論]]よりは小さな対象を扱う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、どちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能だが、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
母音は、主に次の前後、広狭、円唇性三つの要素によって区別されている。そのうち、舌の前後と口の広狭の二要素はほとんどの言語で区別されるので、二次元のプロットとして表すことができる。&lt;br /&gt;
母音を二次元に表すとき、口が広いと、舌を前後に動かせる幅が小さくなるので、母音を二次元に表した図では、母音が底辺が小さい台形か、逆三角形で並べられることが多く、この台形や逆三角形の図を言語学では母音三角形呼んで、母音三角形上の領域として簡単にその言語での母音の範囲を示したりする。母音三角形に円唇/非円唇の要素を載せて立体にすることもできる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;広、半狭、狭&lt;br /&gt;
*:口を大きく開けると&#039;&#039;&#039;広母音&#039;&#039;&#039;、口を小さく開けると&#039;&#039;&#039;狭母音&#039;&#039;&#039;となる。aは広母音、eやoは半狭母音、iやuは狭母音である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;前舌、中舌、後舌&lt;br /&gt;
*:舌を歯に近づけると&#039;&#039;&#039;前舌母音&#039;&#039;&#039;、口の奥に引っ込めると&#039;&#039;&#039;後舌音&#039;&#039;&#039;になる。uは前舌母音、iは後舌母音である。ドイツ語のüのように中舌母音がある言語もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;円唇性&lt;br /&gt;
*:くちびるを丸めて発音すると&#039;&#039;&#039;円唇母音&#039;&#039;&#039;、丸めないで発音すると&#039;&#039;&#039;非円唇母音&#039;&#039;&#039;になる。よく語学書に「口をエの形にしてウを出すつもりで」などと書かれるのは、円唇性の概念を日常語で表現したものである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの他に、鼻に息を通すか（鼻音性）などが区別される&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音は、主に調音位置、調音方法、有声性または有気性、鼻音性の四つによって区別される。言語により有声性と有気性の両方の区別があることもあるし、もっと別の区別を持つこともある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;調音位置&lt;br /&gt;
*:喉の奥から唇の先まで、人間の口を円筒と考えたときに、どこで気流をすぼめて音を出すかによって子音が変わる。喉の奥から順に、軟口蓋、歯茎、両唇の区別が多くの言語である。アラビア語のように、喉の奥の声門で発音を持つ言語、二箇所で同時に調音するももある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;調音方法&lt;br /&gt;
*:気流をどのようにすぼめて音を出すかによって子音が変わる。完全に止めて一気に解放すると閉鎖音、狭めてざらざらと音を出すと摩擦音、弱く狭めると接近音となる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有声性&lt;br /&gt;
*:声門の振動が、調音と同時だと&#039;&#039;&#039;有声音&#039;&#039;&#039;、遅れると&#039;&#039;&#039;無声音&#039;&#039;&#039;になる。日本語、英語、サンスクリット語など多くの言語で区別される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有気性&lt;br /&gt;
*:息漏れがあると&#039;&#039;&#039;有気音&#039;&#039;&#039;、ないと&#039;&#039;&#039;無気音&#039;&#039;&#039;になる。日本語や英語では区別されず、韓国語や中国語やサンスクリット語など多くの言語で区別される。有気音はph、th、kh、bh、dh、ghなどhをつけてラテン文字転写されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;鼻音性&lt;br /&gt;
*:調音時に鼻に息を通すと鼻音となる。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2299</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2299"/>
		<updated>2026-07-25T21:10:49Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: 「弁別的素性」の記述を構成をできるだけ変えずに充実させました&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;とは、言語の話者が意識して区別する[[音素]]に着目し、音素の構造、配列、歴史的変化などを研究する言語学の一分野である。音そのものを扱う[[音声学]]よりは大きな対象を、単語を扱う[[形態論]]よりは小さな対象を扱う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
記述言語学や構造主義言語学のさまざまな学派・学説等において、分節は物理的音声ないし表層的な音声の抽象的な分節単位である単音と、個別言語ごとに認められ、その言語において弁別等に関しより本質的であると考えられる分節単位である音素に区別される。音素の存在論、形式的な定義、実務的な認定方法は学派によって異なるが、音素は物理的な音声とは異なりその言語における話者の音声に対する認識をよく表している、あるいは少なくともなんらかの意味で関連しているされることがしばしばある。音素の定義に完全な合意がなくても、単音よりも抽象的で個別言語に対して本質的である分節単位として広く認められており、大学等における音韻論の入門講座などでは言語データを分析することで音素のリストを抽出する練習が行われることもある。記述文法では対象言語の音素のリストを示すことが一般的であり、音韻論の中心的な議論は音素に関するものになることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
音素の認定に関する最も主要な基準の一つは弁別性である。ある特定の個別言語にふたつの単音 A, B が観察され、両者がその言語において語の区別に用いられる場合には、A と B はその言語において弁別性があるとされ、またそれらは異なる音素に属すとされるのが一般的である。例えば、日本語のウの母音によく似た音の中でも韓国語では複数の音が使い分けられ、弁別性があるために異なる音素に属すものとされる。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] （ないし [ɨ]）と [u] で書かれる。言語ごとに異なる音素の分類は実際に話者の主観的な知覚と対応しているように見えることが非常に多い。同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、子音に関しても言語ごとに異なる基準で単音が音素に分類される。破裂音等に関して口腔の閉鎖が解放される瞬間を基準とした周期的な声帯振動が開始されるタイミングは一般にVOT (Voice Onset Time) と呼ばれる値で表される。ハワイ語等、VOTを弁別に用いないとされる言語も多く存在する。VOTを区別するとされる言語でも、多くはVOTのみによる区別はふたつの子音の間でしか行われない。例えば日本語ではタ行子音とダ行子音の違いはVOTの大きさで記述でき、前者は比較的その値が大きく、両者と異なる値を持つ、どちらとも区別される子音はない。しかし3種類以上の区別をVOTによって行うとされる言語も多数存在する。韓国語では、少なくとも伝統的な分析の一つによれば、いわゆる平音、濃音、激音と呼ばれる子音のグループはVOTで区別可能であり、語中においては平音が最もVOTが小さく、激音が最も大きく、濃音がその中間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
破裂音において、閉鎖の解放よりも前に周期的な声帯振動が開始される（VOTがマイナスである）ものを有声音、閉鎖の解放後に周期的な声帯振動が開始される（VOTがプラスである）ものを無声音ということがある。後者はさらに、解放とほぼ同時に声帯振動が開始される（VOTがゼロにちかい）無気音、解放から大きく遅れて周期的な声帯振動が開始される（VOTが大きくプラスである）有気音に分類されることがある。ただし、「有声音」「無声音」「有気音」「無気音」といった用語は必ずしも現代的なVOTの計測を直接の根拠として用いられるとは限らず、伝統的には有声音であるとされる分節が計測上はVOTがマイナスにならないとされる例もある。アメリカ英語の発話頭の破裂音はこのよく知られた例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声帯の振動の仕方やそのタイミングに関する弁別を喉頭対立という。喉頭対立の手がかりはVOTだけでその全てが説明できるわけではなく、声帯の振動の仕方や息の出し方などによりさらに breathy voice や creeky voice といった区分が与えられる。韓国語や英語の喉頭対立もVOT以外に本質的な要素があると主張されることがある。喉頭対立が比較的多い言語では4種の子音を区別する言語もあり、ヒンディー語やサンスクリット語がその例である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって実際に観察できる音の種類や頻度や分布などが異なるだけでなく、どの特徴が弁別に用いられるかも多様であるため、言語を分析するときは、音を収録するだけでなく、その言語においてどのような特徴が弁別に用いられ、それぞれのスケールでどこに幾つの境界線をおいているのかを知らなければならない。弁別に用いられるこうした特徴を弁別的素性とよぶ。弁別的素性は一般に分節を特徴づけるために利用可能だが、音素を記述する際にも利用される。「有気音」と「無気音」といった対立はその一例である。弁別的素性の概念が広く認められているにも関わらず、音素は音韻論の基本単位とみなされることもしばしばある。いずれにせよ、分節、単音、音素、そして弁別的素性といった音韻論で扱う抽象的な単位によって、年齢や性別といった言語と直接関係のない要因でさまざまに変わる物理的特徴を抽象化・理想化し、音声を離散的な単位の連続として解釈・分析することができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
母音は、主に次の前後、広狭、円唇性三つの要素によって区別されている。そのうち、舌の前後と口の広狭の二要素はほとんどの言語で区別されるので、二次元のプロットとして表すことができる。&lt;br /&gt;
母音を二次元に表すとき、口が広いと、舌を前後に動かせる幅が小さくなるので、母音を二次元に表した図では、母音が底辺が小さい台形か、逆三角形で並べられることが多く、この台形や逆三角形の図を言語学では母音三角形呼んで、母音三角形上の領域として簡単にその言語での母音の範囲を示したりする。母音三角形に円唇/非円唇の要素を載せて立体にすることもできる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;広、半狭、狭&lt;br /&gt;
*:口を大きく開けると&#039;&#039;&#039;広母音&#039;&#039;&#039;、口を小さく開けると&#039;&#039;&#039;狭母音&#039;&#039;&#039;となる。aは広母音、eやoは半狭母音、iやuは狭母音である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;前舌、中舌、後舌&lt;br /&gt;
*:舌を歯に近づけると&#039;&#039;&#039;前舌母音&#039;&#039;&#039;、口の奥に引っ込めると&#039;&#039;&#039;後舌音&#039;&#039;&#039;になる。uは前舌母音、iは後舌母音である。ドイツ語のüのように中舌母音がある言語もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;円唇性&lt;br /&gt;
*:くちびるを丸めて発音すると&#039;&#039;&#039;円唇母音&#039;&#039;&#039;、丸めないで発音すると&#039;&#039;&#039;非円唇母音&#039;&#039;&#039;になる。よく語学書に「口をエの形にしてウを出すつもりで」などと書かれるのは、円唇性の概念を日常語で表現したものである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの他に、鼻に息を通すか（鼻音性）などが区別される&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音は、主に調音位置、調音方法、有声性または有気性、鼻音性の四つによって区別される。言語により有声性と有気性の両方の区別があることもあるし、もっと別の区別を持つこともある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;調音位置&lt;br /&gt;
*:喉の奥から唇の先まで、人間の口を円筒と考えたときに、どこで気流をすぼめて音を出すかによって子音が変わる。喉の奥から順に、軟口蓋、歯茎、両唇の区別が多くの言語である。アラビア語のように、喉の奥の声門で発音を持つ言語、二箇所で同時に調音するももある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;調音方法&lt;br /&gt;
*:気流をどのようにすぼめて音を出すかによって子音が変わる。完全に止めて一気に解放すると閉鎖音、狭めてざらざらと音を出すと摩擦音、弱く狭めると接近音となる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有声性&lt;br /&gt;
*:声門の振動が、調音と同時だと&#039;&#039;&#039;有声音&#039;&#039;&#039;、遅れると&#039;&#039;&#039;無声音&#039;&#039;&#039;になる。日本語、英語、サンスクリット語など多くの言語で区別される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有気性&lt;br /&gt;
*:息漏れがあると&#039;&#039;&#039;有気音&#039;&#039;&#039;、ないと&#039;&#039;&#039;無気音&#039;&#039;&#039;になる。日本語や英語では区別されず、韓国語や中国語やサンスクリット語など多くの言語で区別される。有気音はph、th、kh、bh、dh、ghなどhをつけてラテン文字転写されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;鼻音性&lt;br /&gt;
*:調音時に鼻に息を通すと鼻音となる。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF:%E8%A8%80%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E3%81%AE%E8%A8%98%E4%BA%8B%E4%B8%80%E8%A6%A7&amp;diff=2298</id>
		<title>トーク:言語学の記事一覧</title>
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		<updated>2026-07-25T11:17:35Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;再編を提案します。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
現在では生成文法と認知言語学が「二つの大きな立場」として挙げられています。これらは一般に理論言語学と呼ばれる分類に属すものです。その下に挙げられている各分野はいずれの理論に属すものか判然としません。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
理論言語学はしばしば記述言語学と対置されます。理論言語学は言語の存在論そのものを扱う大局的な理論を構築するものです。例えば生成文法は人間の言語能力を形式的に特徴づけることをその目的の一つとし、その理論は個別言語の文法と子供が言語を獲得する能力の両方を説明すべきであるとされます。個別言語の文法が対象となることから、当然ここには統語論や音韻論といった文法の構成要素を扱う議論も含まれます。記述言語学は個別言語の文法を記述することを目的とし、特定の理論に依存しないものであるかのように扱われることがあります。その場合でもやはり統語論や音韻論といったものは、それらが個別言語の構成要素であることから、当然必要であり、実際の記述文法でも文法はいくつかの部分に分けて整理され、記述されます。実際には、何らの理論にも依らない記述は不可能であり、理論言語学の知見が頻繁に引用されます。しかし基礎的な前提が暗黙のままに使われることもあり、記述言語学者がしばしば暗黙に採用する理論的前提やフレームワークを Basic linguistic theory と呼ぶものもいます。Basic linguistic theory の個別の仮定はその一部が理論言語学から採用されています。（例えば、音韻論は生成文法のものが採用されることが非常い多いです。）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
すなわち、現在の構成は二つの意味で奇妙です。一つは各分野がどの理論に属すものかがわからず、目次の立て方としてもあたかもどの理論とも別であるかのように書かれていることです。もう一つは記述言語学への言及がないことです。これを解消するため、理論言語学の各項目のさらに下位に「音韻論」や「統語論」といった項目を立てることと、「記述言語学」と「理論言語学」という大項目を立て、「生成文法」と「認知言語学」を後者の下位項目とし、「記述言語学」の下位項目として「音韻論」や「統語論」といった項目を立て、さらに Basic linguistic theory への言及をどこかに加えることを提案します。この再編案においては、既存の各分野の項目の記述の少なくとも一部は「記述言語学」の下位項目のそれとして利用できると考えられるため、既存の項目の少なくとも一部は「記述言語学」の下位項目として再配置することを提案します。--[[利用者:教育ローマ字|教育ローマ字]] ([[利用者・トーク:教育ローマ字|トーク]]) 2026年7月25日 (土) 20:17 (JST)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF:%E8%A8%80%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E3%81%AE%E8%A8%98%E4%BA%8B%E4%B8%80%E8%A6%A7&amp;diff=2296</id>
		<title>トーク:言語学の記事一覧</title>
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		<updated>2026-07-24T22:56:09Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;再編を提案します。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
現在では生成文法と認知言語学が「二つの大きな立場」として挙げられています。これらは一般に理論言語学と呼ばれる分類に属すものです。その下に挙げられている各分野はいずれの理論に属すものか判然としません。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
理論言語学はしばしば記述言語学と対置されます。理論言語学は言語の存在論そのものを扱う大局的な理論を構築するものです。例えば生成文法は人間の言語能力を形式的に特徴づけることをその目的の一つとし、その理論は個別言語の文法と子供が言語を獲得する能力の両方を説明すべきであるとされます。個別言語の文法が対象となることから、当然ここには統語論や音韻論といった文法の構成要素を扱う議論も含まれます。記述言語学は個別言語の文法を記述することを目的とし、特定の理論に依存しないものであるかのように扱われることがあります。その場合でもやはり統語論や音韻論といったものは、それらが個別言語の構成要素であることから、当然必要であり、実際の記述文法でも文法はいくつかの部分に分けて整理され、記述されます。実際には、何らの理論にも依らない記述は不可能であり、理論言語学の知見が頻繁に引用されます。しかし基礎的な前提が暗黙のままに使われることもあり、記述言語学者がしばしば暗黙に採用する理論的前提やフレームワークを Basic linguistic theory と呼ぶものもいます。Basic linguistic theory の個別の仮定はその一部が理論言語学から採用されています。（例えば、音韻論は生成文法のものが採用されることが非常い多いです。）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
すなわち、現在の構成は二つの意味で奇妙です。一つは各分野がどの理論に属すものかがわからず、目次の立て方としてもあたかもどの理論とも別であるかのように書かれていることです。もう一つは記述言語学への言及がないことです。これを解消するため、理論言語学の各項目のさらに下位に「音韻論」や「統語論」といった項目を立てることと、「記述言語学」と「理論言語学」という大項目を立て、「生成文法」と「認知言語学」を後者の下位項目とし、「記述言語学」の下位項目として「音韻論」や「統語論」といった項目を立て、さらに Basic linguistic theory への言及をどこかに加えることを提案します。この再編案においては、既存の各分野の項目の記述の少なくとも一部は「記述言語学」の下位項目のそれとして利用できると考えられるため、既存の項目の少なくとも一部は「記述言語学」の下位項目として再配置することを提案します。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（教育ローマ字より）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E7%94%9F%E6%88%90%E6%96%87%E6%B3%95&amp;diff=2295</id>
		<title>生成文法</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E7%94%9F%E6%88%90%E6%96%87%E6%B3%95&amp;diff=2295"/>
		<updated>2026-07-24T20:11:39Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;=== 理論の妥当性 ===&lt;br /&gt;
生成言語学における理論の妥当性には以下の3分類が広く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 観察的妥当性 (observational adequacy) &lt;br /&gt;
* 記述的妥当性 (descriptive adequacy)&lt;br /&gt;
* 説明的妥当性 (explanatory adequacy)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下の説明はチョムスキーが1964年に示した&amp;lt;ref&amp;gt;Chomsky 1964, &#039;&#039;Current Issues in Linguistic Theory&#039;&#039; (https://terpconnect.umd.edu/~pietro/fall2020e/Chomsky64CurrentIssuesInLinguisticTheory.pdf)&amp;lt;/ref&amp;gt;ものに基づく。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====== 観察的妥当性 ======&lt;br /&gt;
観察的妥当性を目指す文法は単にコーパス等の言語のデータについて述べるものである。当時のアメリカ言語学による文法の多くは観察的妥当性に関するものであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====== 記述的妥当性 ======&lt;br /&gt;
記述的妥当性を目指す文法は話者の直感について述べるものである。伝統的な文法はこのレベルに関するものである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====== 説明的妥当性 ======&lt;br /&gt;
説明的妥当性を目指す理論はそのような記述的に妥当な文法が選ばれる仕組みの原則をいずれの特定の言語にもよらずに述べようとするものである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== アーキテクチャ ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== T-モデル ====&lt;br /&gt;
現在の生成言語学ではT-モデル（またはY-モデル）と呼ばれるアーキテクチャが採用されることが多い。T-モデルでは統語部門において基底 (base) に対して変形 (transformation) を行い、最終的には構造が意味表示 (semantic representation) と音韻表示 (phonetic representation) に写像される。この過程は統語論で論じられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
生成文法というときは統語論が議論の主な対象になることが少なくない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
統語論から得られる意味表示と音韻表示のうち、音韻表示はさらに音韻部門と呼ばれる部門での操作の対象になる。この部門でどのような操作が行われるかは音韻論で論じられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 音韻論 ===&lt;br /&gt;
生成言語学における音韻論は生成音韻論と呼ばれることがある。生成音韻論において現在最も基礎的な文献として扱われるものの一つはThe Sound Pattern of English&amp;lt;ref&amp;gt;Chomsky, N. &amp;amp; Halle, M. 1968. The Sound Pattern of English. Harper &amp;amp; Row.&amp;lt;/ref&amp;gt; (通称SPE)である。ここでチョムスキーとハレは分節を構成する素性の値を変更したり分節を削除したり挿入したりするような操作、およびそれを記述するフレームワークを定義した。このフレームワークと基礎理論は現在でも広く用いられている。ただし、彼らによれば、彼らの音韻論の基本的な方法はサピアによって行われていたものとよく似ているという。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
SPEの音韻論の特徴は基底に対して書き換え操作を順に適用することである。&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E7%94%9F%E6%88%90%E6%96%87%E6%B3%95&amp;diff=2294</id>
		<title>生成文法</title>
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		<updated>2026-07-24T20:11:26Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;=== 文法の分類 ===&lt;br /&gt;
生成言語学における理論の妥当性には以下の3分類が広く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 観察的妥当性 (observational adequacy) &lt;br /&gt;
* 記述的妥当性 (descriptive adequacy)&lt;br /&gt;
* 説明的妥当性 (explanatory adequacy)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下の説明はチョムスキーが1964年に示した&amp;lt;ref&amp;gt;Chomsky 1964, &#039;&#039;Current Issues in Linguistic Theory&#039;&#039; (https://terpconnect.umd.edu/~pietro/fall2020e/Chomsky64CurrentIssuesInLinguisticTheory.pdf)&amp;lt;/ref&amp;gt;ものに基づく。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====== 観察的妥当性 ======&lt;br /&gt;
観察的妥当性を目指す文法は単にコーパス等の言語のデータについて述べるものである。当時のアメリカ言語学による文法の多くは観察的妥当性に関するものであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====== 記述的妥当性 ======&lt;br /&gt;
記述的妥当性を目指す文法は話者の直感について述べるものである。伝統的な文法はこのレベルに関するものである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====== 説明的妥当性 ======&lt;br /&gt;
説明的妥当性を目指す理論はそのような記述的に妥当な文法が選ばれる仕組みの原則をいずれの特定の言語にもよらずに述べようとするものである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== アーキテクチャ ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== T-モデル ====&lt;br /&gt;
現在の生成言語学ではT-モデル（またはY-モデル）と呼ばれるアーキテクチャが採用されることが多い。T-モデルでは統語部門において基底 (base) に対して変形 (transformation) を行い、最終的には構造が意味表示 (semantic representation) と音韻表示 (phonetic representation) に写像される。この過程は統語論で論じられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
生成文法というときは統語論が議論の主な対象になることが少なくない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
統語論から得られる意味表示と音韻表示のうち、音韻表示はさらに音韻部門と呼ばれる部門での操作の対象になる。この部門でどのような操作が行われるかは音韻論で論じられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 音韻論 ===&lt;br /&gt;
生成言語学における音韻論は生成音韻論と呼ばれることがある。生成音韻論において現在最も基礎的な文献として扱われるものの一つはThe Sound Pattern of English&amp;lt;ref&amp;gt;Chomsky, N. &amp;amp; Halle, M. 1968. The Sound Pattern of English. Harper &amp;amp; Row.&amp;lt;/ref&amp;gt; (通称SPE)である。ここでチョムスキーとハレは分節を構成する素性の値を変更したり分節を削除したり挿入したりするような操作、およびそれを記述するフレームワークを定義した。このフレームワークと基礎理論は現在でも広く用いられている。ただし、彼らによれば、彼らの音韻論の基本的な方法はサピアによって行われていたものとよく似ているという。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
SPEの音韻論の特徴は基底に対して書き換え操作を順に適用することである。&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
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		<title>生成文法</title>
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		<updated>2026-07-24T18:29:02Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;=== 文法の分類 ===&lt;br /&gt;
生成言語学における文法の妥当性には以下の3分類が広く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 観察的妥当性 (observational adequacy) &lt;br /&gt;
* 記述的妥当性 (descriptive adequacy)&lt;br /&gt;
* 説明的妥当性 (explanatory adequacy)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下の説明はチョムスキーが1964年に示した&amp;lt;ref&amp;gt;Chomsky 1964, &#039;&#039;Current Issues in Linguistic Theory&#039;&#039; (https://terpconnect.umd.edu/~pietro/fall2020e/Chomsky64CurrentIssuesInLinguisticTheory.pdf)&amp;lt;/ref&amp;gt;ものに基づく。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====== 観察的妥当性 ======&lt;br /&gt;
観察的妥当性を目指す文法は単にコーパス等の言語のデータについて述べるものである。当時のアメリカ言語学による文法の多くは観察的妥当性に関するものであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====== 記述的妥当性 ======&lt;br /&gt;
記述的妥当性を目指す文法は話者の直感について述べるものである。伝統的な文法はこのレベルに関するものである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====== 説明的妥当性 ======&lt;br /&gt;
説明的妥当性を目指す文法はそのような記述的に妥当な文法が選ばれる仕組みの原則をいずれの特定の言語にもよらずに述べようとするものである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== アーキテクチャ ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== T-モデル ====&lt;br /&gt;
現在の生成言語学ではT-モデル（またはY-モデル）と呼ばれるアーキテクチャが採用されることが多い。T-モデルでは統語部門において基底 (base) に対して変形 (transformation) を行い、最終的には構造が意味表示 (semantic representation) と音韻表示 (phonetic representation) に写像される。この過程は統語論で論じられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
生成文法というときは統語論が議論の主な対象になることが少なくない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
統語論から得られる意味表示と音韻表示のうち、音韻表示はさらに音韻部門と呼ばれる部門での操作の対象になる。この部門でどのような操作が行われるかは音韻論で論じられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 音韻論 ===&lt;br /&gt;
生成言語学における音韻論は生成音韻論と呼ばれることがある。生成音韻論において現在最も基礎的な文献として扱われるものの一つはThe Sound Pattern of English&amp;lt;ref&amp;gt;Chomsky, N. &amp;amp; Halle, M. 1968. The Sound Pattern of English. Harper &amp;amp; Row.&amp;lt;/ref&amp;gt; (通称SPE)である。ここでチョムスキーとハレは分節を構成する素性の値を変更したり分節を削除したり挿入したりするような操作、およびそれを記述するフレームワークを定義した。このフレームワークと基礎理論は現在でも広く用いられている。ただし、彼らによれば、彼らの音韻論の基本的な方法はサピアによって行われていたものとよく似ているという。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
SPEの音韻論の特徴は基底に対して書き換え操作を順に適用することである。&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
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		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF:%E8%A8%80%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E3%81%AE%E8%A8%98%E4%BA%8B%E4%B8%80%E8%A6%A7&amp;diff=2292</id>
		<title>トーク:言語学の記事一覧</title>
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		<updated>2026-07-24T18:22:59Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: ページの作成:「再編を提案します。  現在では生成文法と認知言語学が「二つの大きな立場」として挙げられています。これらは一般に理論言語学と呼ばれる分類に属すものです。その下に挙げられている各分野はいずれの理論に属すものか判然としません。  言語学はしばしば理論言語学と記述言語学に大別されます。理論言語学は言語の存在論そのものを扱う大…」&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;再編を提案します。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
現在では生成文法と認知言語学が「二つの大きな立場」として挙げられています。これらは一般に理論言語学と呼ばれる分類に属すものです。その下に挙げられている各分野はいずれの理論に属すものか判然としません。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
言語学はしばしば理論言語学と記述言語学に大別されます。理論言語学は言語の存在論そのものを扱う大局的な理論を構築するものです。例えば生成文法は人間の言語能力を形式的に特徴づけることをその目的の一つとし、その理論は個別言語の文法と子供が言語を獲得する能力の両方を説明すべきであるとされます。個別言語の文法が対象となることから、当然ここには統語論や音韻論といった文法の構成要素を扱う議論も含まれます。記述言語学は個別言語の文法を記述することを目的とし、特定の理論に依存しないものであるかのように扱われることがあります。その場合でもやはり統語論や音韻論といったものは、それらが個別言語の構成要素であることから、当然必要であり、実際の記述文法でも文法はいくつかの部分に分けて整理され、記述されます。実際には、何らの理論にも依らない記述は不可能であり、理論言語学の知見が頻繁に引用されます。しかし基礎的な前提が暗黙のままに使われることもあり、記述言語学者がしばしば暗黙に採用する理論的前提やフレームワークを Basic linguistic theory と呼ぶものもいます。Basic linguistic theory の個別の仮定はその一部が理論言語学から採用されています。（例えば、音韻論は生成文法のものが採用されることが非常い多いです。）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
すなわち、現在の構成は二つの意味で奇妙です。一つは各分野がどの理論に属すものかがわからず、目次の立て方としてもあたかもどの理論とも別であるかのように書かれていることです。もう一つは記述言語学への言及がないことです。これを解消するため、理論言語学の各項目のさらに下位に「音韻論」や「統語論」といった項目を立てることと、「記述言語学」と「理論言語学」という大項目を立て、「生成文法」と「認知言語学」を後者の下位項目とし、「記述言語学」の下位項目として「音韻論」や「統語論」といった項目を立て、さらに Basic linguistic theory への言及をどこかに加えることを提案します。この再編案においては、既存の各分野の項目の記述の少なくとも一部は「記述言語学」の下位項目のそれとして利用できると考えられるため、既存の項目の少なくとも一部は「記述言語学」の下位項目として再配置することを提案します。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（教育ローマ字より）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E7%94%9F%E6%88%90%E6%96%87%E6%B3%95&amp;diff=2291</id>
		<title>生成文法</title>
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		<updated>2026-07-24T18:00:39Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;=== 文法の分類 ===&lt;br /&gt;
生成言語学における文法の妥当性には以下の3分類が広く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 観察的妥当性 (observational adequacy) &lt;br /&gt;
* 記述的妥当性 (descriptive adequacy)&lt;br /&gt;
* 説明的妥当性 (explanatory adequacy)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下の説明はチョムスキーが1964年に示した&amp;lt;ref&amp;gt;Chomsky 1964, &#039;&#039;Current Issues in Linguistic Theory&#039;&#039; (https://terpconnect.umd.edu/~pietro/fall2020e/Chomsky64CurrentIssuesInLinguisticTheory.pdf)&amp;lt;/ref&amp;gt;ものに基づく。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====== 観察的妥当性 ======&lt;br /&gt;
観察的妥当性を目指す文法は単にコーパス等の言語のデータについて述べるものである。当時のアメリカ言語学による文法の多くは観察的妥当性に関するものであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====== 記述的妥当性 ======&lt;br /&gt;
記述的妥当性を目指す文法は話者の直感について述べるものである。伝統的な文法はこのレベルに関するものである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====== 説明的妥当性 ======&lt;br /&gt;
説明的妥当性を目指す文法はそのような記述的に妥当な文法が選ばれる仕組みの原則をいずれの特定の言語にもよらずに述べようとするものである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== アーキテクチャ ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== T-モデル ====&lt;br /&gt;
現在の生成言語学ではT-モデル（またはY-モデル）と呼ばれるアーキテクチャが採用されることが多い。T-モデルでは統語部門において基底 (base) に対して変形 (transformation) を行い、最終的には構造が意味表示 (semantic representation) と音韻表示 (phonetic representation) に写像される。この過程が統語論と呼ばれる領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
生成文法というときは統語論が議論の主な対象になることが少なくない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
統語論から得られる意味表示と音韻表示のうち、音韻表示はさらに音韻部門と呼ばれる部門での操作の対象になる。この部門でどのような操作が行われるかは音韻論で論じられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 音韻論 ===&lt;br /&gt;
生成言語学における音韻論は生成音韻論と呼ばれることがある。生成音韻論において現在最も基礎的な文献として扱われるものの一つはThe Sound Pattern of English&amp;lt;ref&amp;gt;Chomsky, N. &amp;amp; Halle, M. 1968. The Sound Pattern of English. Harper &amp;amp; Row.&amp;lt;/ref&amp;gt; (通称SPE)である。ここでチョムスキーとハレは分節を構成する素性の値を変更したり分節を削除したり挿入したりするような操作、およびそれを記述するフレームワークを定義した。このフレームワークと基礎理論は現在でも広く用いられている。ただし、彼らによれば、彼らの音韻論の基本的な方法はサピアによって行われていたものとよく似ているという。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
SPEの音韻論の特徴は規定に対して書き換え操作を順に適用することである。&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E7%94%9F%E6%88%90%E6%96%87%E6%B3%95&amp;diff=2290</id>
		<title>生成文法</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E7%94%9F%E6%88%90%E6%96%87%E6%B3%95&amp;diff=2290"/>
		<updated>2026-07-24T17:30:45Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: ページの作成:「=== 文法の目的 === 生成言語学における文法の妥当性には以下の3分類が広く知られている。  * 観察的妥当性 (observational adequacy)  * 記述的妥当性 (descriptive adequacy) * 説明的妥当性 (explanatory adequacy)  これらはいずれもチョムスキーが1964年に示したものであり、以下の説明もその記述に従う。  ====== 観察的妥当性 ====== 観察的妥当性を目指す文法は単にコー…」&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;=== 文法の目的 ===&lt;br /&gt;
生成言語学における文法の妥当性には以下の3分類が広く知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 観察的妥当性 (observational adequacy) &lt;br /&gt;
* 記述的妥当性 (descriptive adequacy)&lt;br /&gt;
* 説明的妥当性 (explanatory adequacy)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらはいずれもチョムスキーが1964年に示したものであり、以下の説明もその記述に従う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====== 観察的妥当性 ======&lt;br /&gt;
観察的妥当性を目指す文法は単にコーパス等の言語のデータについて述べるものである。当時のアメリカ言語学による文法の多くは観察的妥当性に関するものであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====== 記述的妥当性 ======&lt;br /&gt;
記述的妥当性を目指す文法は話者の直感について述べるものである。伝統的な文法はこのレベルに関するものである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====== 説明的妥当性 ======&lt;br /&gt;
説明的妥当性を目指す文法はそのような記述的に妥当な文法が選ばれる仕組みの原則をいずれの特定の言語にもよらずに述べようとするものである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====== 参考文献 ======&lt;br /&gt;
Chomsky 1964, &#039;&#039;Current Issues in Linguistic Theory&#039;&#039; (https://terpconnect.umd.edu/~pietro/fall2020e/Chomsky64CurrentIssuesInLinguisticTheory.pdf)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2289</id>
		<title>音韻論</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://wiki.conlinguistics.jp/index.php?title=%E9%9F%B3%E9%9F%BB%E8%AB%96&amp;diff=2289"/>
		<updated>2026-07-24T15:03:50Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;教育ローマ字: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&#039;&#039;&#039;音韻論&#039;&#039;&#039;とは、言語の話者が意識して区別する[[音素]]に着目し、音素の構造、配列、歴史的変化などを研究する言語学の一分野である。音そのものを扱う[[音声学]]よりは大きな対象を、単語を扱う[[形態論]]よりは小さな対象を扱う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 弁別的素性 ==&lt;br /&gt;
=== 弁別的素性とは ===&lt;br /&gt;
言語学では、話者が認識する音を音素と呼び、実際の音声と明確に区別する。なぜなら、言語によって同じ音とされる範囲は異なり、その言語の音素の範囲を知らないと、話者が認識している音が正しく分析できないからである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
たとえば日本語では、他の多くの言語と異なって、uの音が非円唇の領域に広がっているので、日本語のuの音は他の言語でoとして認識されることがある。韓国語ソウル方言では後舌狭母音として非円唇のものと円唇のものが区別され、多くの場合これらはそれぞれIPAで [ɯ] と [u] で書かれるが、同様の区別は日本語の狭母音にはなく、日本語のウの母音を韓国語話者が聞いた場合、さまざまな条件によりどちらか一方として聞き取られることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同じようなことが子音でもいえ、日本語では、taとdaは無声音と有声音として、声帯の振動が舌の破裂音と同時に始まる（有声）か、遅れて始まる（無声）かによって区別されている。しかし、韓国語や中国語では、taとdaは有気音と無気音として、舌の破裂音が息漏れを伴う（有気）か、伴わない（無気）かによって区別されている。日本語のた行は、どちらかといえば無気音として発音されるため、中国語や韓国語の話者には、dの音として聞こえるはずである。サンスクリット語など、有気音と無気音、有声音と無声音を全て区別する言語もあれば、ハワイ語のように全く区別しない言語もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このように、言語によって使う音の範囲がずれているので、言語を分析するときは、音を収録するだけではなく、その言語の話者がどの境界で、いくつの音を区切っているのかを知らなければならない。この音の境界を決める要素を弁別的素性と呼び、境界によって区切られた音を音素と呼ぶ。音素は語という分子を組み立てるための原子に相当する。音素という概念があることによって、人間は老若男女のさまざまな高さや声色の声を同一の言語の音として認識し、解釈することができるのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 主な弁別的素性 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 母音 ====&lt;br /&gt;
母音は、主に次の前後、広狭、円唇性三つの要素によって区別されている。そのうち、舌の前後と口の広狭の二要素はほとんどの言語で区別されるので、二次元のプロットとして表すことができる。&lt;br /&gt;
母音を二次元に表すとき、口が広いと、舌を前後に動かせる幅が小さくなるので、母音を二次元に表した図では、母音が底辺が小さい台形か、逆三角形で並べられることが多く、この台形や逆三角形の図を言語学では母音三角形呼んで、母音三角形上の領域として簡単にその言語での母音の範囲を示したりする。母音三角形に円唇/非円唇の要素を載せて立体にすることもできる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;広、半狭、狭&lt;br /&gt;
*:口を大きく開けると&#039;&#039;&#039;広母音&#039;&#039;&#039;、口を小さく開けると&#039;&#039;&#039;狭母音&#039;&#039;&#039;となる。aは広母音、eやoは半狭母音、iやuは狭母音である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;前舌、中舌、後舌&lt;br /&gt;
*:舌を歯に近づけると&#039;&#039;&#039;前舌母音&#039;&#039;&#039;、口の奥に引っ込めると&#039;&#039;&#039;後舌音&#039;&#039;&#039;になる。uは前舌母音、iは後舌母音である。ドイツ語のüのように中舌母音がある言語もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;円唇性&lt;br /&gt;
*:くちびるを丸めて発音すると&#039;&#039;&#039;円唇母音&#039;&#039;&#039;、丸めないで発音すると&#039;&#039;&#039;非円唇母音&#039;&#039;&#039;になる。よく語学書に「口をエの形にしてウを出すつもりで」などと書かれるのは、円唇性の概念を日常語で表現したものである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これらの他に、鼻に息を通すか（鼻音性）などが区別される&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 子音 ====&lt;br /&gt;
子音は、主に調音位置、調音方法、有声性または有気性、鼻音性の四つによって区別される。言語により有声性と有気性の両方の区別があることもあるし、もっと別の区別を持つこともある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;調音位置&lt;br /&gt;
*:喉の奥から唇の先まで、人間の口を円筒と考えたときに、どこで気流をすぼめて音を出すかによって子音が変わる。喉の奥から順に、軟口蓋、歯茎、両唇の区別が多くの言語である。アラビア語のように、喉の奥の声門で発音を持つ言語、二箇所で同時に調音するももある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;調音方法&lt;br /&gt;
*:気流をどのようにすぼめて音を出すかによって子音が変わる。完全に止めて一気に解放すると閉鎖音、狭めてざらざらと音を出すと摩擦音、弱く狭めると接近音となる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有声性&lt;br /&gt;
*:声門の振動が、調音と同時だと&#039;&#039;&#039;有声音&#039;&#039;&#039;、遅れると&#039;&#039;&#039;無声音&#039;&#039;&#039;になる。日本語、英語、サンスクリット語など多くの言語で区別される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;有気性&lt;br /&gt;
*:息漏れがあると&#039;&#039;&#039;有気音&#039;&#039;&#039;、ないと&#039;&#039;&#039;無気音&#039;&#039;&#039;になる。日本語や英語では区別されず、韓国語や中国語やサンスクリット語など多くの言語で区別される。有気音はph、th、kh、bh、dh、ghなどhをつけてラテン文字転写されることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*;鼻音性&lt;br /&gt;
*:調音時に鼻に息を通すと鼻音となる。nは調音位置が歯茎の鼻音、mは調音位置が両唇の鼻音である。鼻音は有声であることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== その他 ====&lt;br /&gt;
*;声調&lt;br /&gt;
*:多くの言語は、音の高さは補助的な情報と扱われ、弁別要素となる場合でも、高低の2種類程度しか区別されないが、中国語やベトナム語、マサイ語などでは3種類以上の高さや高さの変化の情報を持つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[カテゴリ:言語学]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>教育ローマ字</name></author>
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