カリオンネットワーク

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カリオン形式から転送)

カリオンネットワーク (英 : "Calion Network") とは、クノーツアクアにより提唱された関係方式の辞書形式である。

概要

この形式には大きくカードと呼ばれる区分のものとリンクと呼ばれる区分のものがある。

区分の説明
区分 説明
カード それだけで一塊の項目として独立しているもの
リンク カード間の関係性を表し、独立した項目として存在できないもの

その中でも、カードは以下の4種類存在している。

カードの種類
カード名 概要
語形 意味を割り当てる表現形全般を定義したもの
意味 意味に関する定義をしたもの
用法 用法や語法に関する定義をしたもの
用例 例文や用例の定義をしたもの

リンクは現状で2種類が存在している。

リンクの種類
リンク名 概要
意味関連 意味の関連を構成するリンク
単語 単語を構成するリンク

特徴

この形式の最大の特徴は項目が単語単位ではないというところにある。

纏めると以下のような特徴が存在している。

  • 多言語による辞書編纂がしやすい。
  • 用例を独立させることができる。
  • リンクを切り替えるだけで辞書の再編が可能になる。

内容

リンク

意味関連

<Relation> ::= {
	basis : <uint>,			# 基準となる意味の識別番号
	common : <string>,		# 意味的に共通している要素の説明項目
	differences : [<Difference>]	# 差異に関する説明項目
}
<Difference> ::= {
	target : <uint>,		# 対象意味の識別番号
	category : <string>,		# 関連カテゴリ
	difference : <string>		# 意味的な差異を説明する項目
}

カード

語形

<Form> ::= {
	id : <uint>,			# 識別用の番号(4Byte)
	tags : [<string>],		# タグ
	styles : [<Style>],		# 語形リスト
	etymology : <string>,		# 語形の由来を記述する欄
	created : <Time>,		# 作成日(個別ファイル化する場合はファイルプロパティを使うと削減可)
	edited : <Time>			# 更新日(個別ファイル化する場合はファイルプロパティを使うと削減可)
}
<Style> ::= {
	name : <string>,		# 語形名
	contents : <string>,		# 語形の内容 (ファイルパスかテキスト)
	isPath : <bool>			# 内容がファイルパスであるかどうか
}

意味

<Sence> ::= {
	id : <uint>,			# 識別用の番号(4Byte)
	category : <string>,		# キーワード (意味を端的に表したもの)
	tags : [<string>],		# タグ
	translations : [<Translation>],	# 《訳語》の項目
	descriptions : [<Description>],	# 《概要/説明》の項目
	properties : [<Property>],	# 《プロパティ》の項目
	created : <Time>,		# 作成日(個別ファイル化する場合はファイルプロパティを使うと削減可)
	edited : <Time>			# 更新日(個別ファイル化する場合はファイルプロパティを使うと削減可)
}
<Translation> ::= {
	category : <string>,		# 訳語の分類
	contents : [<string>]		# 訳語全体
}
<Description> ::= {
	title : <string>,		# 見出し
	text : <string>,		# 内容
}
<Property> ::= {
	text : <string>,		# プロパティで使った文字列
	replace : <string>,		# 置換する文字列
	summary : <string>		# 概要
}

用法

<Usage> ::= {
	id : <uint>,			# 識別用の番号(4Byte)
	tags : [<string>],		# タグ
	title : <string>,		# 用法を端的に表した名前
	permutation : <string>,		# 語順データ
	contents : <string>,		# 用法の説明項目
	properties : [<Property>],	# 説明で使ったプロパティの説明項目
	created : <Time>,		# 作成日(個別ファイル化する場合はファイルプロパティを使うと削減可)
	edited : <Time>			# 更新日(個別ファイル化する場合はファイルプロパティを使うと削減可)
}
<Property> ::= {
	text : <string>,		# プロパティで使った文字列
	replace : <string>,		# 置換する文字列
	summary : <string>		# 概要
}

用例

<Example> ::= {
	id : <uint>,			# 識別用の番号(4Byte)
	tags : [<string>],		# タグ
	scene : <string>,		# 場面
	text : <string>,		# 原文
	translations : [<Translation>]	# 訳文
	created : <Time>,		# 作成日(個別ファイル化する場合はファイルプロパティを使うと削減可)
	edited : <Time>			# 更新日(個別ファイル化する場合はファイルプロパティを使うと削減可)
}
<Translation> ::= {
	lang : <string>,		# 言語名
	text : [<string>]		# 翻訳案
}