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'''文法'''(ぶんぽう)とは、ある言語の発話において普遍的に現れる、[[語]]の形の変化や語同士の関係などの規則を整理する方法、またはその整理された体系のことである。[[文法範疇]]の分類や、[[語順]]、構文解析などを行う統語論をはじめ、屈折語や膠着語など言語の形態上の分類を行う形態論、発音の規則を解明する音韻論などを横断的に含む概念である。 言語製作や学習において文法は、語彙や語法などと対にされることがある。特に言語製作では、似たような作業が続いて退屈になりがちな造語と比べて、文法を作ることは楽しい作業とされることが多い。 ほとんどの言語は文法と呼べるものを持っている。文法を持たない言語を考える場合、発話されうるすべての状況に対応するだけの語彙を持っている必要があり、非常に用途の限られた言語でなければこれはほぼ不可能といえる。このことを以て、文法は人間言語に必須の要素とされることがある。近年では、猿や鳥などの言語が文法を持っているとする研究がある。 自然言語の文法は記述的な(descriptive)性格と規範的な(prescriptive)性格とが互いに補い合う形で表裏一体を成すのに対し、人工言語の文法はもっぱら規範的なものである。ある人工言語がこの差異を隠蔽しあたかも架空文化圏の自然言語であるかのように振る舞うならばそれは芸術言語であり、むしろこの差異を逆手に取って自然言語の性格を明らかにしようとするならばそれは実験的言語や工学言語であるといえよう。(ここでの呼び分けはSe分類に基づく。詳しくは[[人工言語の分類]]を参照。) [[カテゴリ:言語学]]
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