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「国際音声記号への人工言語学的拡張」の版間の差分

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(ページの作成:「'''国際音声記号への人工言語学的拡張'''(ConIPA: Conlinguistic extensions to the International Phonetic Alphabet)とは、IPAおよびExtIPAに拡張を行うものである。 現状、国際音声記号([https://ja.wikipedia.org/wiki/国際音声記号 IPA])は言語音を記述するための標準形式であり、新たな音声が発見されるにつれて改定が施されているものの、たとえば調音器官に何らかの障…」)
 
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現状、国際音声記号([https://ja.wikipedia.org/wiki/国際音声記号 IPA])は言語音を記述するための標準形式であり、新たな音声が発見されるにつれて改定が施されているものの、たとえば調音器官に何らかの障害を伴う調音方法をはじめとして、韻律的情報を記述する記号の不足が指摘されており、拡張([https://en.wikipedia.org/wiki/Extensions_to_the_International_Phonetic_Alphabet ExtIPA])によって対処されてきた。これらに加えるかたちで、人工言語制作において不足していると思われる記号についてConIPAは拡張を行う。
現状、国際音声記号([https://ja.wikipedia.org/wiki/国際音声記号 IPA])は言語音を記述するための標準形式であり、新たな音声が発見されるにつれて改定が施されているものの、たとえば調音器官に何らかの障害を伴う調音方法をはじめとして、韻律的情報を記述する記号の不足が指摘されており、拡張([https://en.wikipedia.org/wiki/Extensions_to_the_International_Phonetic_Alphabet ExtIPA])によって対処されてきた。これらに加えるかたちで、人工言語制作において不足していると思われる記号についてConIPAは拡張を行う。
==一覧==
==一覧==
{| class="article-table article-table-selected" border="0" cellpadding="1" cellspacing="1" style="width: 680px;"
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! scope="col" |記号
!記号!!名称!!Unicode文字名!!備考!!定義者
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|◌͚
|◌͚||側面閉鎖||COMBINING DOUBLE RING BELOW||指示された調音点で側面を閉鎖する。||2017/01/13<br>デネブさん
|側面閉鎖
|COMBINING DOUBLE RING BELOW
|指示された調音点で側面を閉鎖する。
|2017/01/13
デネブさん
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||無声頬摩擦音||LATIN LETTER STRETCHED C||çˡ よりも著しい硬口蓋側面摩擦音を表す。硬口蓋および歯までを全面的に閉鎖して、頬部の歯と口角との間の気流の摩擦で調音する。必然的に唇の横方向への拡大を伴う。||2017/01/13<br>デネブさん
|無声頬摩擦音
|LATIN LETTER STRETCHED C
|çˡ よりも著しい硬口蓋側面摩擦音を表す。硬口蓋および歯までを全面的に閉鎖して、頬部の歯と口角との間の気流の摩擦で調音する。必然的に唇の横方向への拡大を伴う。
|2017/01/13
デネブさん
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||無声頬破裂音||LATIN SMALL LETTER QP DIGRAPH||硬口蓋および歯までを全面的に閉鎖し、口角で側面気流を阻害したのち開放して調音する。単独で調音することは難しく、ほとんどの場合で直後に [ʗ] を伴って破擦音となる。||2017/01/13<br>デネブさん
|無声頬破裂音
|LATIN SMALL LETTER QP DIGRAPH
|硬口蓋および歯までを全面的に閉鎖し、口角で側面気流を阻害したのち開放して調音する。単独で調音することは難しく、ほとんどの場合で直後に [ʗ] を伴って破擦音となる。
|2017/01/13
デネブさん
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||頬吸着音||COPTIC SMALL LETTER DEI||側面吸着音と似ているが、舌ではなく口角を動かすことによって調音する。||2017/01/13<br>デネブさん
|頬吸着音
|COPTIC SMALL LETTER DEI
|側面吸着音と似ているが、舌ではなく口角を動かすことによって調音する。
|2017/01/13
デネブさん
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||無声鼻腔摩擦音||LATIN SMALL LETTER TONE TWO||口蓋帆音を表す ʩ に対して、鼻孔寄りに調音する。たとえば [ƨ↓] のように吸気の記号と合わせることで、鼻をすするときの音になる。既にExtIPAに n͋ があるが、ƨ は口腔調音点を特に指示しない。||2017/01/13<br>デネブさん
|無声鼻腔摩擦音
|LATIN SMALL LETTER TONE TWO
|口蓋帆音を表す ʩ に対して、鼻孔寄りに調音する。たとえば [ƨ↓] のように吸気の記号と合わせることで、鼻をすするときの音になる。既にExtIPAに n͋ があるが、ƨ は口腔調音点を特に指示しない。
|2017/01/13
デネブさん
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||無声口蓋帆破裂音||LATIN SMALL LETTER Q WITH HOOK TAIL||口蓋垂の裏で破裂を起こす。単独で調音することは難しく、ほとんどの場合で直後に [ƨ] や [ʩ] を伴って破擦音となる。<br>以前は ᵹ(LATIN SMALL LETTER INSULAR G)の文字であったが、サポートするフォントが少ないため変更。||2020/09/01<br>デネブさん
|無声口蓋帆破裂音
|LATIN SMALL LETTER Q WITH HOOK TAIL
|口蓋垂の裏で破裂を起こす。単独で調音することは難しく、ほとんどの場合で直後に [ƨ] や [ʩ] を伴って破擦音となる。
以前は ᵹ(LATIN SMALL LETTER INSULAR G)の文字であったが、サポートするフォントが少ないため変更。
|2020/09/01
デネブさん
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|⁒
|⁒||後部歯茎吸着音||COMMERCIAL MINUS SIGN||||2017/01/13<br>デネブさん
|後部歯茎吸着音
|COMMERCIAL MINUS SIGN
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|2017/01/13
デネブさん
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|⁊
|⁊||硬口蓋吸着音||TIRONIAN SIGN ET||||2017/01/13<br>デネブさん
|硬口蓋吸着音
|TIRONIAN SIGN ET
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|2017/01/13
デネブさん
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||硬口蓋逆吸着音||GREEK SMALL DOTTED LUNATE SIGMA SYMBOL|| rowspan="3" |軟口蓋で閉鎖しながら調音する通常の吸着音に対して、唇や歯茎付近で閉鎖を作り、口腔の後部で調音するのが逆吸着音である。||2017/01/13<br>デネブさん
|硬口蓋逆吸着音
|GREEK SMALL DOTTED LUNATE SIGMA SYMBOL
| rowspan="3" |軟口蓋で閉鎖しながら調音する通常の吸着音に対して、唇や歯茎付近で閉鎖を作り、口腔の後部で調音するのが逆吸着音である。
|2017/01/13
デネブさん
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||軟口蓋逆吸着音||GREEK SMALL LETTER KOPPA||2017/01/13<br>デネブさん
|軟口蓋逆吸着音
|GREEK SMALL LETTER KOPPA
|2017/01/13
デネブさん
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|ỻ
|ỻ||口蓋垂逆吸着音||LATIN SMALL LETTER MIDDLE-WELSH LL||2017/01/13<br>デネブさん
|口蓋垂逆吸着音
|LATIN SMALL LETTER MIDDLE-WELSH LL
|2017/01/13
デネブさん
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|◌̫
|◌̫||唇歯茎音化||COMBINING INVERTED DOUBLE ARCH BELOW||下唇と歯茎を接近しながら(言い換えれば、下前歯を下唇で完全に覆いながら)の調音。ExtIPAにある f͇ は唇音に付いた場合のみ唇歯茎音を意味するが、これは常に唇歯茎音を意味する。||2017/01/13<br>デネブさん
|唇歯茎音化
|COMBINING INVERTED DOUBLE ARCH BELOW
|下唇と歯茎を接近しながら(言い換えれば、下前歯を下唇で完全に覆いながら)の調音。ExtIPAにある f͇ は唇音に付いた場合のみ唇歯茎音を意味するが、これは常に唇歯茎音を意味する。
|2017/01/13
デネブさん
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