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同化作用・異化作用
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'''同化作用'''(英: anabolism)と'''異化作用'''(<span>英: catabolism</span>)とは、[[ユーザー:Yuhr|デネブさん]]によって提唱された<sup>[https://twitter.com/qothr/status/908365739861598208 参照]</sup>、発話の意味の解釈過程で聴者の[[意味フレーム]]に起こるとされる原始的な二極の心理作用のこと。[[特筆性]]とも関係が深い。聴者の意味フレームの全体性を人間の身体に見立てた、生物学用語からの転用である。 この二つの作用は、'''[[関与原理]]'''という基盤の上に起こる。<span>例えば「食べる」「私」「りんご」という三つの単語が発話されたとする</span>。これにより聴者の心理には、「発話されたこと」と「発話されていないこと」という最初の差異が生まれる。そして次の段階では、<span>「発話されたこと」に関して、おそらく</span>同化作用が起こるだろう。すなわち聴者は過去の経験に照らし合わせて、そこにある意味フレームと心理的に'''同化'''し、ひとまずその発話を言葉通りに、あるいは'''自然に'''、'''普通に'''解釈しようとするだろう。ここまでくれば、「''私がりんごを食べる''」という事態はごく'''自然に'''、'''普通に'''頭に浮かび上がる。 しかし、この解釈が妥当でない場合がある。例えばその話者が異様に何かを恐れているように見える場合や、何かをひどく奇妙がっているように見える場合などである。このようなとき、聴者は自分の'''自然な'''、'''普通の'''解釈はどうやら状況にそぐわないと感じ始める(そのような当たり前の事態でそのように怖がるはずがない)。<span>ここで異化作用が起こる。</span>今まで反復してきた意味フレームからの'''異化'''を図るのである。つまり、「''りんごが彼を食べる''」のような、状況から見て妥当と思われる解釈にとりあえず行き着くことになる。しかし会話はここで終わるわけではない。 同化された解釈は一般に同意や前提化といった扱いを受ける(「昨日私がりんごを食べた」「うん、それで?」)。これは'''特筆的でない'''ためである。その一方で、異化された解釈の扱われ方は本当に様々である。程度の差はあるだろうが、我々が自らの経験したことのない状況に直面したときに起こるようなどんな類の反応でも、そこでは起こりうるだろう。例えば、緊張、興味、嫌悪、驚愕などである。こういった会話の相互作用によって<span>「発話されていないこと(未知の事柄)」が次第に「発話されたこと(既知の事柄)」となり、さらなる関与が起こることで、</span>最終的に既存の意味フレームへの同化に達する(これは聴者の聞き違いや話者の言い違い、思い違いの修正を意味する)か、あるいは異化された意味フレームをその場で形成し、全体としては将来的に同化しうるものとする(これは新知識の獲得や聴者の思い違いの修正を意味する)ことができれば幸運だが、異化されうるどのような解釈もあまりに既存の意味フレームからかけ離れている場合(そして、話者の意味フレームが聴者の意味フレームとあまりにかけ離れている場合)、それは全く聴者には了解不可能な言明として会話が決裂するか、ことによると精神病的な振舞いと看做されることになろう。 しかしながらこのような危険にもかかわらず、異化は会話の醍醐味である。その理由は、異化を引き起こすような事態はまさしく'''特筆的'''だからだという点に尽きる。異化が起こらないということは、聴者たちは普通の解釈しかできないということを意味し、従って話者たちは当たり前のことしか言わないということを意味する。そのような文化、そのような言語においては、会話を楽しむこともなければ、学問が発展することもないであろうことは明らかである。 == 表層との関係 == この二つの作用はいわゆる深層において(暗黙的に)起こることであり、これらを効率的に(明示的に)引き起こす触媒として、実に多様な表層における実現がある。例えば、 * 話者の態度や語勢(上述の通り) * [[格]]体系・[[アラインメント]] * [[修辞技法]] * [[概念メタファー]] などである。格の交錯が非常に効率的に異化を引き起こすことは言うまでもない。修辞技法は<span>わかりやすい例で言えば、</span>順接と逆接(それぞれ同化と異化にそのまま対応できる)、およびそれらと意味論的に近縁な、冗語法や対照法、倒置法などのごく基本的な技法を挙げることができる。また修辞にとどまらず認知言語学的にも重要な[[比喩]]、ないし概念メタファーというものは、''部分的に異化された意味フレームが再び同化を起こすこと''である、と定式化できるだろう。 ほぼ全ての言語には格体系があり、または固定語順がある。これらはある意味では同化された意味フレームの一部であり、異化を引き起こす基準点を提供する。しかしそうでない場合もある。例えばクレリカは格体系と固定語順を持たず、これらが意味フレームの''代謝''に寄与しない。代わりに感性詞(すなわち<span>話者の心理的態度や語勢を表す語)がこの役割を担っている。つまり、それぞれの状況(思形詞、一般的に言う動詞や名詞にあたるもの、で示される事態)において共起しやすい(同化された)話者の態度(感性詞の選ばれ方)があるということであり、ある種の単語(例えば膠着語における接置詞)や接辞、屈折形、語順の選ばれやすさに勾配があるという意味では、それは格体系や固定語順と遜色ないやり方で同化と異化の効率化を達成していると言えるのである。</span>
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