空見語
空見語(そらみご、sorami vari)とはアクマによって製作中の人工言語である。
音韻
[母音] a
aa
i
ii
u
uu
e
ee
o
oo
[子音]
k /k/
g /g/
t /t/
d /d/
s /s/
z /z/
x /ɕ/
j /ʑ/
y /j/
p /p/
b /b/
v /v/
w /β̞/
m /m/
n /n/,/m/
ng /ŋ/
形態
空見語の言語形態は膠着語である。概ね一つの語幹に1,2個の接尾辞を付着させて意味を表す。 名詞については語幹に直接格語尾を付着させて格を表し、場合によっては接頭辞によって丁寧語や強調を表すが漢語のような外来語が少ないため接頭辞の数は少ない。 日本語と同じ主題優先言語である。
[語順] 基本語順はSOVだが格変化や人称活用が豊富なため主題や表現によってSVO,OVSなど変則的な語順も使用できる。
名詞
名詞には13の格がある。複数形は格語尾をつけた単数形にそのまま-ra(生物)か-ka(無生物)をつけて作る。-kaはk,g,nで終わる音節の後では-gaになる。 子音で終わる名詞に子音で始まる格語尾をつける場合、その間に母音-i-を挿入する。 語幹と格語尾で母音が連続する場合は子音-yを挿入する。
主格-(〜は)
主題格-mb(〜が)
同格-l(〜である)
属格-n(〜の)
与格-sse(〜に対して)
対格-r(〜を)
向格-s(〜へ)
奪格-psa(〜から)
具格-kt(〜を使って)
処格-di(〜で)
共格-cu(〜と一緒に)
到格-nz(〜まで)
限格-uz(〜以内に)
格変化例
konimb=男が(kon 男)
tuurisse 女性に(tuur 女性)
sikigar=複数のリンゴを(sik リンゴ)
代名詞
1〜3の人称、単数と複数、丁寧形と謙譲形を区別する。
1人称
wa 私(標準形包含)/suu 私たち(包含形),uva 私たち(排除形)
もっとも中立的な形。包含形は自分と相手を含めた複数を表し、排除形は自分と相手以外の周りを含めた複数を表す。
svapわたくし(謙譲形)/svappaわたくしども
自分をへりくだって使う丁寧な形。日本語のようにとりあえず初対面の相手には使わず、明らかに目上とわかる相手に飲み用いる。
an 僕(男性形)/anna 僕たち
話者が男性の場合に用いる。日本語のような「俺」との区別はない aam 私(女性形)/amga 私たち
話者が女性の時の形。
2人称
ise あなた(標準形)/sara あなた達
もっとも中立的な形。空見語では自分と相手の年齢差に関係なく最初は標準形で呼び合い、お互いの関係が明確にわかってから適切な代名詞に切り替える。
ton 君(男性形)/tonra 君たち
tima 君(女性形)/timma 君たち
自分と同い年か年下や目下の相手に使う。性別がわからない場合は標準形から。
tram あなた様(尊敬形/tranga あなた様方
尊敬語。組織の長や貴族、王族に対して使うもっともかしこまった形。
3人称
mo 彼/mora 彼ら
map 彼女/mapra彼女ら
中立形。
(指示代名詞)
si これ(近)/sika これら
o それ(中)/oka それら
tu あれ(遠)/tuka あれら
※指示代名詞については
自分に近いもの、すでに話題に出てきたもの=si
相手に近いもの、相手が直前に話したもの=o
自分からも相手からも遠いもの、浮かびかけていて思い出せないもの=tu のようにつかいわける。 指示代名詞に-tiを付加した「〜にいる人」という形もある(この人、その人、あの人…)。