関係方式

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関係方式とは、辞書の保存方式の一つである。クノーツアクアにより提唱された。

説明

この方式では語句に含まれる意味や用法をカード毎に分割し、それらを組み合わせて辞書を作っていく。カードは形式毎に異なる種類のものがあり、組み合わせは各編集ソフト毎に定めることができる。また、他の形式のカードを流用して改造できる。しかし、この状態のままであればいずれ互換性がなくなってしまう為、基軸となる組み合わせが各形式で設定されている。主な長所短所は以下の表にまとめている。

長所 短所
カード毎に分かれているため状況の把握がしやすい 汎用的な説明によって設定される必要がある。
語句の意味が組み合わせで表現されているので変更しやすい 関係を持っているカードを紛失すると辞書が壊れる可能性がある。
カードはファイル単位で保存されるので、不足分を他から持ってくることができる 同じ内容のカードがあった場合、冗長なデータとして残り続けてしまう可能性がある。