Akrantiain
akrantiainは、.sozysozbot.によって開発された、「人工言語においての正書法から発音への変換規則を明文化するための機構」及び「明文化された変換規則を元に、単語などから発音情報を自動生成するソフトウェア」である。
基礎仕様
"s" -> /s/;
"sh" -> /ʃ/;
という風に、->
の左側に文字、右側に発音を記述する。
また、変数を用いることができ、vowel = "a" | "e" | "i";
と書くと、vowel
と書くことで「『a』か『e』か『i』のどれか」が表せる。
特殊な記号として、$
があり、例えばvowel "k" -> $ /g/;
と書くことで、「vowel
の後の『k』を/g/にする規則」を定義することができる。$
で指定された部分は「自身では変換せず、自身以降の規則で変換されること」を表す。
したがって、これだけではvowel
は変換されないので、例えば以下のような記述も必要である。"a" -> /a/; "e" -> /e/; "i" -> /i/;
以上の説明は、Ziphil Shaleiras氏による解説ツイートをベースとしている。
なお、vowel = "a" | "e" | "i"; vowel "k" -> $ /g/;
の代わりに("a" | "e" | "i") "k" -> $ /g/;
という記述も許容される。
また、!vowel "k" -> /k/;
と記述することで、「vowel
が前に来ない『k』を/k/にする規則」を記述することもできる。
採用例
辞書ソフトウェアZpDICにおいて、単語に対して発音記号を自動生成するのに用いられている。
名前の由来
akrantiainという語は、リパライン語で「書き直す」という意味である。[1] ソフトウェア名にリパライン語を用いることにした理由は、名前を決めかねていた[2]ときに「リパライン語でいいのでは?」と提案されたことによる。[3]提唱されたakrantiainという名称は、どうやら既存の名称と衝突しないこと、そして[4]最初の案{alfi'atkurle}[5]よりも短く発音しやすいと考えられることから、採用された。
akrantiainが実行する規則を記述するためのファイルはsnojファイルと呼ばれるが、これはリパライン語で「決める、定義する、定める」という意味である。[6]「動詞をファイル形式名にするのもどうか」という意見も最初の方はあったが、4文字なら拡張子として使うのにも適していることから、案として他に出ていたniukirna[7]などではなくsnojが採用されることとなった。
名前の表記法
リパライン語の文字、リパーシェには大文字と小文字の区別が存在しない[8]が、ラテン字でソフトウェア名を表記するときは全て小文字とするのを基本とする。余談だが、この記事もTemplate:Lowercaseを用いることでタイトルが全て小文字になるようにしている。
リンク
- akrantiainの概略
- akrantiainのGitHubリポジトリ
- akrantiainの仕様書(not入門書)
- akrantiainのTogetter ← 意外といろんな情報が載っている
参考文献
- ↑ https://twitter.com/sashimiwiki/status/880346192680435712
- ↑ https://twitter.com/sosoBOTpi/status/836508851524395008
- ↑ https://twitter.com/sashimiwiki/status/836517155176759296
- ↑ https://twitter.com/sosoBOTpi/status/836521728545214466
- ↑ https://twitter.com/sosoBOTpi/status/836517871257690117
- ↑ https://twitter.com/sashimiwiki/status/847815745824215040
- ↑ https://twitter.com/sosoBOTpi/status/836860000836411392
- ↑ https://twitter.com/sashimiwiki/status/887579946872262656