ヴォラピュク

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ヴォラピュク(Volapük)は、ドイツの神父ヨハン・マルティン・シュライヤーによって1879年から1880年にかけて創案された国際補助語である。ドイツ語とフランス語を中心に語彙を変化させて取り入れたアポステリオリ言語であり、格語尾によってを表す膠着語である。1884, 1887, 1889年にヴォラピュク大会が行われ、1889年時点で25の雑誌が刊行されるなど流行したが、シュライヤーがヴォラピュク学習を免許制にするなどの方針を打ち出したこともあり、1887年に登場したより学習の容易なエスペラントや1902年に登場したイディオム・ネウラトルに国際補助語系人工言語の立場を譲った。 1931年にヴォラピュク活動家のアーリー・デ・ヨングにより、rが追加されるなどの変更を施した改造版が発表され、オランダとベルギーで一時的に再普及したが、エスペラントと同様にナチス政権に抑圧され衰退した。

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