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国際補助語の研究

提供: 人工言語学Wiki

国際補助語の研究は異なる言語の話者の間のコミュニケーションについて研究する,国際言語学(Interlinguistics、日本語訳不明[1])の下位分野であり,国際補助語について研究する。

用語

欧州中心的

eurocentric

語彙や文法などについて、欧州諸言語のそれが他の地域のものより優先されるさま。しばしば世界共通語にとっては好ましからざる性質であると考えられる。

教育的価値

propaedeutic value

補助語に限らず、ある言語を学んだときに得られる(もっぱら副次的な)利益。アポステリオリの人工言語、とくに自然派の人工言語はアプリオリのものと比べて(源語であるような自然言語たちの学習に役立つという点で)教育的価値が高いとされる。

教材

learning material

習得の容易さを実現するための重要な手段のひとつであるとされる。

源語

source language(s)

補助語に限らず、人工言語が参照している言語のこと。 エスペラントの源語はおもにロマンス諸語、ゲルマン諸語、スラヴ諸語。

国語

national language(s)

補助語の文脈に限らないが、どこの国家にも属さない補助語に対して、自然言語などの国家に根ざした言語のことを国語と称する場合がある。

最終勝利

fina venko もともとはエスペラントの共通言語としての利用が達成されることをいう。補助語界隈ではより広義に何らかの補助語が世界共通語となることを指す場合がある。 fina sukceso(最終成功)とも。

自然派

自然言語の形式に寄せることを志向する。インテルリングアなど。

習得の容易さ

ease of learning

補助語の重要な要件のひとつとされる。

体系派

文法の規則性を志向する。エスペラントなど。

中立性

neutrality

しばしば補助語の要件のひとつとして扱われるが、その内実および是非については識者ごとに意見が異なる。 コタヴァなど、アプリオリの補助語は基本的に他の補助語よりも中立的であるとされる。

内在思想

interna ideo(エスペラント)

言語と分かちがたく結びついた思想を指すか。エスペラントであれば平和、団結など。

バハイ教

Baha'i faith 宗教のひとつ。世界共通語の実現が教義に含まれるため、補助語界隈はバハイ教徒とゆるやかにつながっている。

ユーロクローン

(西)洋語に由来する、互いによく似通った補助語たちの総称。やや侮蔑的ニュアンスを含むかもしれない。

auxlang

auxiliary language(補助語、補助言語)の略称。IAL よりもよく使用される表現。

Auxlang Discord Server

基本的には r/auxlangs の附属サーバーを指す。 https://discord.com/invite/FWavWeG 目下もっとも盛んに補助語の議論と実用がなされている場所といわれるが、真偽のほどは定かでない。

IAL

International Auxiliary Language(国際補助語)の頭字語。基本的には auxlang と呼ばれることのほうが多い。

logauxlang

補助語でありながら同時にloglangであるか、loglang的性質を有するような言語をいう。 LogialCeqliLetanisなどを参考にせよ。

r/auxlangs

https://www.reddit.com/r/auxlangs/?rdt=61029 Reddit (英語圏を中心に一定の規模を誇る SNS)の議論場。

recognizability

ある語彙がある人にとって recognizable であるとは、その語彙の意味や用法がその(事前に学習をしていない)人にとって自明であることをいう。ユーロクローンなどは recognizability を重視する言語の典型例。 語源と recognizability は必ずしも一致しない。たとえば Globasa の yolyu は日本語の「憂慮(する)」を語源に含むが、中国語を解さない日本語話者がこれを初見で理解できる保証はない。

romlang

ロマンス諸語を基層とする補助語。Elefenなどのたぐい。

SAE

Standard Average European

標準ヨーロッパ語。欧州の言語を言語連合として捉えたときのその共通部分の寄せ集め。 補助語界隈の外で提唱された概念で、一般の言語類型論でも通用する表現である。

worldlang

語彙が複数の語族の単語からなる補助語。world-sourced language とも。

外部リンク

脚註

  1. 「『国際共通語』の諸問題」,水野義明では国際共通語論と訳している。「媒介言語論を学ぶ人のために」,木村護郎クリストフでは媒介言語論と表現されている。