Mondezo
Mondezoはエスペラント諸語のひとつ。Viktor Medrano によって創始された。
エスペラントとの差異
綴りと発音
Mondezo では字上符が使用されない。 エスペラントにおける ⟨ĉ⟩, ⟨ĝ⟩, ⟨ĥ⟩, ⟨ĵ⟩, ⟨ŝ⟩, ⟨ŭ⟩ に対してはそれぞれ ⟨ch⟩, ⟨j⟩, ⟨kh⟩, ⟨zh⟩, ⟨sh⟩, ⟨w⟩を用いる。 また、エスペラントの⟨j⟩はMondezoでは⟨y⟩で表現する。
冠詞
Mondezo にはエスペラントの la に相当する冠詞がない。 その代わり、エスペラントの ti- ĉi に相当する zi- という語形が採用されている。
動詞
不定詞形、命令形はエスペラントと同様に -i, -u。過去/現在/未来形は -in/-an/-on という形になる。
文脈から時が明らかな場合、不定詞形を以て本動詞とすることができる(つまり、Mondezoにおいては時制は任意であり、強制的でない)。
- Morgaw mi iri alheyme. 「明日私は家に帰る。(ironの代わりにiriを使用してよい)」
対格
対格接尾辞 -n は存在せず、語順により格を表現する。 基本的には SVO 語順。関係詞だけは OSV 語順になる(英語と同じ)。
- Hundo vidan rato, kiu kato kaptin. 「猫が捕まえる対象になっているところのネズミを犬が見る」
倒置による強調はせず、代わりにya(エスペラントのjaに相当)を前置して表現する。
形容詞
名詞の数や格に一致しない。
名詞
複数形は -s。
性
語根は性的に中立。男性を指す接尾辞 -ich- か女性を指す接尾辞 -in- で性を表現する。 エスペラントの li, ŝi, ĝi にあたる代名詞として gi が使用可能である。
代名詞
性のセクションで言及した通り、性やアニマシーによらない汎用の三人称代名詞 gi がある。 二人称において単複を区別する。単数形は ci、複数形は vi である。
国名
Mondezo では国民名は国名に接尾辞 -an- をつけて表現する(エスペラントのrusujo/ruso のような国民名から国名が派生される事例がない)。 また、言語名を表す接尾辞 -ez- がある。