TP (単位)

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概要

TPとは、モヤ氏が提案した計算が容易かつ感覚的に測りやすい語彙数の尺度である。また、語彙数を議題とした話し合いでも用いられる

定義

TPは、トキポナ (toki pona) の略で語彙数が 120 語丁度であり今後追加などの変更がされる見込みがない為、これを基準にして何倍ほどの語彙数があるのかを測る尺度として使われ続けている。

TP の値の常用対数を取った log TP (ZpDIC では PTP と呼ばれる)が提案されていたのだが値が小さくなりすぎる対数を取るという点であまり浸透する事はなかった。しかし、この算出方法だと区切りが整数値に来る為に扱いやすいという長所がある。

意義

以下の表は Street-Smart Language Learning に乗っているイラストを参考にしている。しかし、人工言語の考え方によってはこの値を鵜呑みにするのはよろしくない為、参考程度だと考えると良い。

ランク 単語数 TP 値 備考
二進数 2 0.03 言語としての形を成していないため会話可能な人工言語と呼べない。
トキポナ 120 1.00 人工言語における最小の単位
250 2.08 文章を構成する上で必要な単語の数
常用 750 6.25 誰もが毎日の様に使う単語の数
ロジバン 1200 10.00 人工言語が実用可能になる単語の数
実用可 2500 20.83 多少の不自由さは残るがほぼほぼの表現ができるようになる単語の数
低学歴ネイティブ 5000 41.67 低学歴のネイティブが扱う事ができる単語の数
高学歴ネイティブ 10000 83.33 高学歴のネイティブが扱う事ができる単語の数
アルカ 12000 100.00 不自由さを感じることなく表現できるようになる単語の数
著名作品読解 20000 166.67 著名な人物の書いた作品を楽しみながら読解できるようになる単語の数
自然言語 120000 1000.00 自然言語レベルの語彙数を誇る人工言語の単語の数
英語 500000 4166.67 世界で最も語彙数の多い言語の単語の数

関連項目