グェーゼル語

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概要

グェーゼル語(グェーゼルご)、(グェーゼル語: ʏϝcɀɛρ ʏŏʏvɛ̆ρ、グァゼー・ゴーグネール)、は空気。氏によって考案、創作された人工言語である。古代セント王国の王、セント・グェーゼル(ʕɛvτ ʏϝcɀɛρ)が国の公用語として制定し、現在ではセント王国の住民らの間で広く話されている。話者数はおよそ1,000人程度、文字はグェーゼル文字、漢字表記は具和是留語、芸是留語で、具語芸語と略される。[1]

歴史

古代グェーゼル語

紀元前212年頃、古代セント王国が建国された。その後136世紀に渡って意思疎通方法は言葉のみだったが、紀元前76年頃に7代目国王のセント・グェーゼルがグェーゼル語を公用語として制定し、文字による意思疎通が広く流通した。当時は、古代グェーゼル文字という別の文字が使用されていた。紀元前24世紀頃に***族の侵攻により、一部の古代グェーゼル文字で書かれた書物などが消失した。その後異族との混流によって文字体系が大きく変わり、現在に近い文字体系へと変化した。

現在

現在はグェーゼル語およびグェーゼル文字を使用するのが一般的で、古代グェーゼル文字は数字としてのみ使われている。

文字

詳細は「グェーゼル文字」を参照

グェーゼル文字

グェーゼル語は通常グェーゼル文字によって記述され、以下の36文字を用いる。ただ、Unicodeに未収録の為、代替としてここでは似た文字を使用している。

大文字 A Ă B Ɔ Э Δ Ɛ Ɛ̆ Φ Y H Ɩ Ɩ̆ J K F M
小文字 ɑ ɑ̆ ɔ ə ɛ ɛ̆ ɸ ʏ ƞ ŋ ɩ ɩ̆ ȷ ĸ ϝ µ
大文字 V O Ŏ Π P Ϛ T U Ŭ Þ W X C Z Ƶ Ɂ
小文字 v o ŏ π ρ ς τ ʋ ʋ̆ ʌ x c ɀ ʒ ɂ

母音にのみブレーヴェが用いられ長母音を表している。音素を持つ文字は35文字で、ɂは疑問符として用いられる。ɂには大文字のɁが存在するが、現在は基本的に使用されない。[2]

ラテン文字

また、代替としてラテン文字を使用することもある。ただ、正書法は依然としてグェーゼル文字のままである。

大文字 A Aa B C Cy D E Ee F G H Gh I Ii J K W M
小文字 a aa b c cy d e ee f g h gh i ii j k w m
大文字 N O Oo P Q R S T U Uu V Sh X Ea Eaa Z Y ?
小文字 n o oo p q r s t u uu v sh x ea eaa z y

発音

詳細は「グェーゼル文字」を参照

子音

グェーゼル語の子音のIPA表は以下のようになる。

両唇音 歯音 歯茎音 後部歯茎音 後口蓋音 軟口蓋音 口蓋垂音 声門音
破裂音 p b t d c ɟ k ɡ ʔ
破擦音 ph bh

(pɸ bβ)

ts dz tʃ dʒ
鼻音 m n ŋ ɴ
はじき音 ɾ̱
摩擦音 f v

(ɸ β)

ð s z ʃ ʒ ʝ x ɣ h
接近音 w

(β̞)

ɹ̠ j

母音

グェーゼル語の母音三角形は以下のようになる。左右の区別は、左が非円唇母音、右が円唇母音

      前舌        中舌        後舌 
i u
 
半狭 e o
  ə
半広
 
a

文法

英語などと同じSVO型である。一部の単語を除いて英語と深い関係にある[3]と言われている。先頭に来る文字は大文字になる。分の区切りには,を、文の終わりには.を打つ。

代用詞

人も物も基本的に代用詞で代用が可能である。

           中性   男性   女性   物体   場所   時間 
単数 一称 o oꝺ ɑ c ɛ
二称 ꞷo ꞷoꝺ ꞷoτ ꞷɑ ꞷc ꞷɛ
三称 ȷo ȷoꝺ ȷoτ ȷɑ ȷc ȷɛ
複数 一称 ŏ ŏꝺ ŏτ ɑ̆ ɛ̆
二称 ꞷŏ ꞷŏꝺ ꞷŏτ ꞷɑ̆ ꞷc̆ ꞷɛ̆
三称 ȷŏ ȷŏꝺ ȷŏτ ȷɑ̆ ȷc̆ ȷɛ̆
不定 ϝo ϝoꝺ ϝoτ ϝɑ ϝc ϝɛ

不定形は、例えばϝoはそのままだと「誰か」という意味になるがɂがつくと疑問文の形になる。

接続詞

~は、~の、~に、を表す。

      ~は   ~の   ~に 
未接続 ɩς ɛɸ
母音
子音 'ɩς 'oʒ 'ɛɸ

母音、子音はそれぞれ接続前の文字。

過去形、現在形、未来形

だった。など。

      過去   現在   未来 
未接続 ɛꝺ ɩʏ
母音 'ꝺ
子音 'ɛꝺ 'ɩʏ 'oʌ

母音、子音はそれぞれ接続前の文字。過去進行形などを表すときは、~'ꝺ'ʏとなる。

関連リンク

グェーゼル単語帳 グェーゼル例文辞典

脚注

  1. という設定。
  2. かつては大文字のみの文に広く使用された。
  3. 例:apple→eappl→lppae→lqpə→ρ℩πc