留為語

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留為語
「我食檎果」
留為文字で書かれた「私はりんごを食べる。」
制作者
RUI (ruwi368)
制作開始時期 2020/08
活動時期 2020/08~
Se分類 芸術言語
モユネ分類 ART/PHI/REA/CDE/SPE/LIT/SER/AAV/PUB/FIX
語彙数 約1150語(2024年8月現在)
表記体系 留為文字
世界観
世界観 地球(現実世界)
言語コード
CLA v3 ~_rw_rwi_rui
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留為語(るうぃご、英:Ruwish)は、RUI (@ruwi368)によって2020年8月ごろから制作されている人工言語である。 架空世界等の設定はなく、現実世界において過去に使用されていたという想定のもとで制作が進められている。

特徴

  • 書記には表意文字である留為文字が用いられる。
  • 孤立語であり、原則(S/T)VO-AN語順である。ここでTは主題を指す。
  • 語彙に関しては完全アプリオリ人工言語である。
  • 発音が存在せず、言語の形態として書記のみが存在する。

音韻

留為語は音韻が存在しない言語である。したがって、留為語が持つ唯一の音声的なアイデンティティは言語名である「留為(Ruwi)」のみである。

文字

留為文字

留為語は独自の文字体系である留為文字で書記される。その形状は漢字系の文字のように毛筆を用いて書くことが想定されている。点画の傾向として左はらいが多いことから特に西夏文字に似ていおり、実際に、文字を作成するにあたっては漢字、西夏文字、契丹文字を参考にした。
留為文字は表意文字で、その数は約900種類(2024年8月現在)にのぼり、文字の数は日を追うごとに増加している。作者は文字数の目標として4000文字を掲げているが、現在目標の見直しが検討されている。

留為文字の成り立ち

留為文字には指示文字と形声文字が存在せず、全ての文字が象形文字、もしくは象形文字どうしを組み合わせた会意文字に分類される。これは、作者が「音や抽象的な記号に依存しない、完全に視覚的な表記言語」を目指していることによる。
留為文字の基本構造は全て象形文字であるため、その全ては元となる「絵」から始まる。写実的な絵に始まり、徐々に構造を簡略化しデフォルメすることによって記号的な文字になる。

留為文字が生成される過程

上の図は留為語の「蝉」という字が生成された過程である。最初の段階でここまで写実的に描かれることは少ないが、簡略化がわかりやすい例として取り上げる。

形態素と複合語

音声の無い留為語では、デフォルメされた絵文字が単独の文字でありながら形態素としても振る舞う。これにより、複合語を作る際に複数文字を並べた熟語として表現することも、1つの会意文字に結合して表現することもできるようになる。どちらを選択するべきかは明確に示されないが、会意文字となることで他の文字と新たに熟語を形成することができるようになる場合はそちらを選択することが多い。

他言語への転写

留為語は表語文字である留為文字で書記される。留為文字はUnicodeに収録されていないため、パソコンの画面などに表示する際には既存の文字を使用した転写をする必要がある。
留為語の転写には「対応漢字」と呼ばれる漢字が用いられ、それぞれの留為文字に最も意味が近しいと考えられる漢字が採用される。
しかし、現在対応漢字が設定されている留為文字は一部であり、現在その実装が急がれている。

外部リンク