雰語
雰語 | |
---|---|
栄言 | |
雰字で書かれた「栄言」 | |
発音 | IPA: [ɸɯn˥ bɯn˨] |
制作者 |
かえる (kaeru2193) |
制作開始時期 | 2021/01/13 |
活動時期 | 2021/10~ |
Se分類 | 芸術言語 |
モユネ分類 |
ART/NAT/IMG/CDE/SON/LIT/SER/PAV/PUB |
世界観 | |
世界観 | 雰界 |
言語コード | |
CLA v3 |
~_pn_phn_kar |
雰語(ふんご、雰字:栄言、雰音:fún bùn、英:Phun Language)は、かえる (kaeru2193)によって制作されている人工言語である。架空世界「雰界」で用いられる言語として設定されている。
雰語にはいくつかの版があるが、ここでは2024/04/02現在の第三期三旬雰語について解説する。
また、特に明記しない限り現代標準雰語について述べている。
特徴
- 声調言語であり、1形態素が1音節からなる。
- 書記には表語文字である雰字が用いられる。
- 孤立語であり、原則(S/T)VO-AN語順である。ここでTは主題を指す。
- 語彙に関しては完全アプリオリ人工言語である。
音韻
角括弧内はIPA表記であり、それ以外はラテン文字転写を表す。
子音
雰語には20の子音が存在する。2段になっているものは上が無声音、下が有声音である。
両唇 | 歯茎 | 口蓋 | 軟口蓋 | 声門 | |
---|---|---|---|---|---|
破裂 | p [p] b [b] |
t [t] d [d] |
k [k] g [g] |
||
鼻 | m [m] | n [n] | |||
破擦 | c [t͡s] | q [t͡ʃ] j [d͡ʒ] |
|||
摩擦 | f [ɸ] v [β] |
s [s] z [z] |
x [ʃ] | ( h [x] ) | h [h] |
接近 | w [w] | y [j] | |||
側面接近 | l [l] |
[x]は/h/が語頭に立つ場合に現れる異音である。
末子音
音節末に置かれる子音は以下の通りである。
両唇 | 歯茎 | 口蓋 | 軟口蓋 | 声門 | |
---|---|---|---|---|---|
破裂 | |||||
鼻 | m [m] | n [n] | ng [ŋ] | ||
破擦 | |||||
摩擦 | s [s] | ||||
接近 | |||||
側面接近 | l [l] |
母音
単母音
雰語には5の単母音が存在する。
前舌 | 中舌 | 後舌 | |
---|---|---|---|
狭 | i [i] | u [ɯ] | |
中間 | e [ɛ] | o [o] | |
広 | a [a] |
二重母音
雰語には4の二重母音が存在する。これらは中古雰語の弛緩母音から発生したものである。
転写 | IPA |
---|---|
ai | [ai] |
ao | [ao] |
uo | [ɯo] |
ua | [ɯa] |
声調
雰語の声調は3つである。
転写 | 調値 | |
---|---|---|
第一声 | á | 55 |
第二声 | à | 22 |
第三声 | â | 53 |
音節
雰語の音節は(C)V(X)Tという構造を持つ。Cは頭子音、Vは母音 (単母音または二重母音)、Xは末子音、Tは声調を表す。
1音節は1字の雰字で書かれる。
文字と転写
雰語は表語文字である雰字で書記される。またこの他に、雰字の一部から取って作られた音素文字である声字が音標文字として発音表記などに用いられることがある。
但し雰字はUnicodeに収録されていないため、現世で扱う際には何らかの文字に転写する必要がある。
漢字転写
最も一般的な転写方法である。雰字一字に対して意訳した漢字一字を割り当てる方法で、漢字と構成が類似する雰字はこの方法で転写しやすい。フォントや辞書にも基本的にこれが用いられる。
ラテン文字転写
声字での表記をラテン文字に転写する方法である。漢字転写は意写を主としているのに対し、こちらは音写を主とする。単語の発音を記載するなどの際に用いられる。
子音
母音
声調
ラテン文字転写での声調表記には以下の2種類が存在する。混用することは出来ない。
数字表記
音節ごとにスペースを挟み、音節末に声調を表す数字を置く表記。特殊文字の入力ができない環境や、キーボードで素早く入力する場合に使われる。
下記の一覧表では、便宜上"a"を音節の例としている。
アクセント付き文字表記
母音字をアクセント付き文字にする表記。長文を読みやすく転写する際に使われる。
下記の一覧表では、便宜上"a"を音節の例としている。
また、以下の事項に留意すること。
- アクセントは音節内の最初の母音字につけられる。
- 之 (kua1) → kúa
- 仙 (taing3) → tâing
- 複数音節からなる単語では、音節間のスペースを省略できる。
- 之年 (kua1 vais2) → kúavàis
- 冬頂 (xon2 su3) → xònsû
- ただし、母音始まりの音節などを含み複数通りの解釈ができる場合には、' (アポストロフィー)を音節の区切れ目に表記する。
- 賜善 (jel2 uas1) → jèl'úas
- je2 luas1と解釈されることを防ぐ
- 内帳 (yuo2 sus3) → yùo'sûs
- yuos2 us3と解釈されることを防ぐ
- 賜善 (jel2 uas1) → jèl'úas